2015年の12月の養蜂日記
西洋蜜蜂 年末最後の見回り 2015年12月30日
作業内容:蜂場の掃除、見回り
↑元気に飛び回る今日の蜜蜂の様子。
↑サクラソウに訪れる蜜蜂の様子。
今日は今年最後の見回りを行い178箱全ての蜜の貯蔵量を確認しました。
見回りの回数を増やした結果、1箱も餓死を出さないで済みました。
見回り中に巣門に奇形の働き蜂が死んでいる箱を数箱発見。
↑奇形の働き蜂の死骸の様子。
内検するとダニを背負っている働き蜂が数匹見つかりました。本来は粉砂糖法で寄生率を確認してからダニの薬を投与するのですがこの時期は粉砂糖法ができないので薬を入れました。
ダニの被害が出た群はまだ産卵をしています。例年だとこの時期は産卵が止まっているのですが、暖冬の影響でしょうか産卵が続いています。産卵が続いていることがダニの寄生が広がる要因の一つになっていると感じています。
薬を投与した後は掃除をしました。ゴミを集め草刈をしました。
↑掃除をした蜂場の様子。お借りしている蜂場なので綺麗な状態で保つのが常です。
以上で今年の管理作業は終了です。以下は2015年12月の飼育の目標と結果です。
・餓死0→達成
・11月末の群数(178群)の維持→達成
2015年12月の主な作業予定
・断熱材の取り付け作業→完了
・新しい蜂場への引越し作業など→完了
今年も色々あった一年でした。新しい血統の導入、オリジナルの巣箱の販売開始、
蜜源植物の植樹、糞害の発生など。
糞害では色々とご迷惑をかけてしまいましたが、おかげさまで新しい蜂場を見つけることができました。来年は250群まで増群したいと考えていたのでありがたい出来事となりました。
新しい蜂場が見つかったので250群まで増群しても1つの蜂場の群数を減らすことができるのでより健康な蜜蜂を育てやすくなりました。
来年年も健康で温和、多産な種蜂の育成に心血を注ぎますのでよろしくお願いします。
よいお年をお迎えくださいませ。
西洋蜜蜂 巣箱作成開始 2015年12月29日
来春用の巣箱の材料が届きました。
↑届いた木材の様子。
3月末までに全て組み立てます。
西洋蜜蜂 巣碑枠手入れ 2015年12月28日
冬の間に行う大切な作業の一つが巣礎枠の貼り直し作業です。
巣碑枠は長年使うと病気の原因になります。そのため3年を目安に張替え作業を行います。
巣枠の針金を切り、巣を剥がし針金を貼り直しました。
↑貼り直した巣枠の針金の様子。
針金を貼り直した後は、巣枠に残っている巣を熱湯を使い綺麗に取り除きます。
西洋蜜蜂 ラベンダー手入れ 2015年12月27日
今日は蜂場のラベンダーの手入れをしました。ラベンダーは花期が長く、育てるのも比較的簡単なので蜂場に沢山植えてあります。
今年は草刈が間に合わずほったらかしにしたため、下の部分は蒸れて腐ってしまっていました。そこでラベンダーの周りの草刈を行い蒸れた部分を取り除きました。
↑手入れした後のラベンダーの様子。
枯れて空いたスペースには春に新しい株を植えます。
↑春に土植えにするラベンダーは現在プランターで育てています。
ラベンダーの手入れをした後に暖地さくらんぼを植えました。暖地さくらんぼの開花は3月なので建勢に欠かせない蜜源植物です。
↑植えた暖地さくらんぼの様子。
西洋蜜蜂 巣箱の掃除 2015年12月24日
作業内容:巣箱の掃除、交換
ドイツのベルリンで桜が咲いたというニュースを先日見ましたが、ベルリン同様日本も異常気象で今年は非常に暖かいです。例年2月下旬に咲く椿の侘助が開花し始めました。
↑かなり早く開花した侘助の様子。
今日は巣箱の掃除と巣箱の交換作業を行いました。修理が必要な巣箱は新しい巣箱と交換、巣碑枠の枚数と巣箱のサイズがあっていない場合は巣箱を小さいサイズ(7枚箱)へと交換しました。
↑交換した巣箱(上)と新しい巣箱(下)。交換した巣箱は釘が抜けるなどして壊れています。
巣箱の底を掃除した巣箱には結露対策に新聞紙を敷きました。
↑結露対策に新聞紙を敷いた巣箱内部の様子。
山田くんの巣箱は底板が外れるので底板の上に新聞紙を敷くことができます。
断熱材を巻きつけると結露が発生し、巣箱内部の湿度が上がり蜜蜂にダメージを与える場合があります。
新聞は湿度の調整に役立つので、湿度のダメージを和らげることができると考えています。
西洋蜜蜂に嫁刺される 2015年12月22日
作業内容:見回り(給餌)
今日は暖かく西洋蜜蜂は脱糞や餌集めにと慌ただしく飛んでいました。
↑渋滞する巣門の様子。
週末まで暖かい(最高気温が9度以)ようなので餌を与えるいい機会です。
蜜蜂は外気温が7~9度以下になると活動できなくなります。そのため冬の間は餌を与えても食べてくれない場合があるので越冬前までに十分な餌(砂糖水)を与えることは非常に重要です。
天気予報を見ながら、今日餌を与えれば寒くなる週末まで時間があるので餌を食べてくれる可能性が高いと判断し全ての群の貯蜜量を確認し給餌を行いました。
↑巣箱の重さから蜜の貯蔵量を推測。蜜蜂にダメージを与えないため、給餌が必要な全ての巣箱の断熱材を外してから一気に餌を与えました。
寒いこの時期、蜜蜂のご機嫌は斜めです。蓋を開け、新聞紙をめくると一気に飛び出してきます。
↑ご機嫌斜めは蜜蜂の様子。煙を吹きかけてもお構いなし向かって来ます。
この写真は嫁さんにとってもらいましたが、撮影中に悲劇が!!嫁さんが蜜蜂にさされてしまいました。
嫁さん、刺されるのは初めて!あまりの痛さにパニックになっていました。この時期は蜜蜂の機嫌が悪いので作業が大変です。
西洋蜜蜂 巣箱設置 ブロック移動 2015年12月17日
作業内容:ブロックの移動
今日は新しい蜂場に巣箱を設置するためのブロックの移動を行いました。
ブロックを蜂場まで運んで設置する前に、電柵に出入り口を作りました。
↑電柵の出入り口の様子。出入り口がないと思った以上に不便です。
出入り口を作った後はブロックを搬入し、並べました。
↑蜂場に並べたブロックの様子。今日は10箱分です。
病気やダニの蔓延を予防するためには、巣箱の間隔をできる限り広くすることと、巣門の向きを南や東にバラバラに設置することが大切です。碁盤の目のように綺麗に並べると蜜蜂が巣箱を間違えやすくなり、病気やダニが蔓延する原因となります。
この蜂場には50箱設置する予定です。お借りした土地を最大限に使い、ダニや病気が蔓延しにくくなるように巣箱をレイアウトします。
西洋蜜蜂 電柵取り付け作業 2015年12月16日
作業内容:断熱材取り付け作業、電柵取り付け作業
断熱材の取り付け作業がやっと終わりました。寒くなるまでに何とか終えることができ一安心です。
↑断熱材を取り付け終わった蜂場の様子。
湿度が高い場所はブロックの上に巣箱を設置し、湿度が低い場所は巣箱を直接地面に起きました。空いたブロックは新しい蜂場に移動させます。
断熱材を取り付けた後は電柵の取り付け作業を行いました。
↑今日のお昼に届いた電柵。
お借りした蜂場の付近では数年前に熊の目撃情報があったので、熊避けのため電柵の設置は必須です。
熊への対策でもっとも有効なのは熊から巣箱が見えなくするように蜂場を板などで囲う方法ですが広い場合は実行が難しいです。
電柵の設置作業は初めてだったので苦労しました。作業が終わった時には暗くなり始めていました。
↑電柵を設置した蜂場の様子。
西洋蜜蜂 断熱材取り付け 完了 2015年12月15日
作業内容:断熱材取り付け作業、倉庫の片付け
暖かい日が続いています。例年だと霜で傷んでしまう西王母(椿)が今年が綺麗に咲き、蜜蜂が訪れていました。椿は冬の大切な花粉源です。蜂場には30本前後植えてあります。
↑西王母に訪れる蜜蜂の様子。花粉は子育てに欠かせない大切なタンパク源です。
今週末(金曜日頃)から一気に気温が低下するようなのでそれまでには断熱材の取り付け作業を終えるため今日も作業を行い、1つの蜂場は完了しました。
↑断熱材を取り付け終わった蜂場の様子。冬の訪れを感じます。
もう1つの蜂場は11箱断熱材が巻きつけてありません。明日中に作業を終える予定です。
いよいよ蜜蜂にとってももっとも過酷な季節がやってきます。餌切れにならないようこまめに見回りを行うようにし蜜蜂と一緒に寒い冬を乗り越えます!!
西洋蜜蜂 断熱材取り付け&蜜源植物を植える 2015年12月10日
作業内容:釘打ち作業。断熱材取り付け、蜜源植物を植える、掃除
今日は外気温が低く蜜蜂の活動が鈍いです。
↑活動が鈍く、数匹の蜜蜂が出は入りする程度の巣箱の様子。
蜜蜂は群によって耐寒性に違いがあり、寒さに強い群は今日も元気に通っていました。
巣箱に断熱材を巻きつける作業と釘打ち作業を行い、その後は蜂場を掃除しました。
↑刈った草や新聞紙などで汚れてしまった蜂場。
↑掃除を終え綺麗になった蜂場。不衛生は病気の元です。
掃除を終えた後はプリペットを植えました。明日は雨なので植物を植えるには最適のタイミンです。
↑植えたプリペットの様子。
タラを植えてある場所なので、根が凄くはっていて穴が2つしか開けられず3本中2本しかこの場所に植えられませんでした。
エコポカプチが届いたので明日は加工作業です。
西洋蜜蜂 引越し準備 2015年12月9日
作業内容:釘打ち作業。
昨日に引き続き釘打ち作業です。明日から天気が悪くなるようなので今日中に作業を終えるように急ぎました。この時期は蜜蜂の機嫌が悪いので釘打ちは思ったように進まず、夕方に何とか作業を終えることができました。
↑釘で巣碑枠を固定した巣箱内部の様子、
蜜蜂に不要なストレスをかけないようにするために、巣碑枠に新聞紙を被せた状態で釘を打ち付けました。
釘打ち作業中にダニを背中に背負っている働き蜂がいる群を見つけたので、急遽粉砂糖法で寄生率を確認。安全値でしたが念のため巣箱の働き蜂全てを粉砂糖法にかけました。
ダニは1度薬を投与するれば寄生されなくなるわけではないので、1年中油断できません。
作業の間に、いちごの苗を植えるための土作りとタイムの手入れを行いました。
↑シルバープリペットと同じ日に購入したいちごの苗。
いちごの受粉には蜜蜂は欠かすことができません。
↑石灰を混ぜ耕し、いちごを植える準備をしました。
いちごを植えるのは10月頃が最適と言われているので今から植えて大丈夫だろうか心配ですが、何事も経験です。
いちごの土作りをした後は、タイムの手入れです。放置したせいで下になった部分は蒸れて枯れてしまっています。枯れた部分を切り取り、高さを3分の1程に切り戻しました。
↑手入れした後のタイムの様子。
西洋蜜蜂 10~12月の飼育の仕方撮影 2015年12月8日
作業内容:動画撮影、釘打ち作業。
蜜蜂の機嫌もよく天候も良かったので、10~12月の飼育の仕方の動画の撮影を行いました。
↑動画で撮影した分割版の使用法を説明するシーン。
動画は何をどのように、どのタイミングで行えばいいのか具体的に説明するように心がけていますが、普段当たり前のように行えていることもいざ動画で説明しようとすると非常に難しく、動画の撮影は少しずつしか進めることができません。
動画撮影を終えた後は、引越しのための釘打ち作業を行いました。
巣箱を移動する時には、巣碑枠が動いたり、落下するのを防ぐため巣碑枠を釘で固定します。引越しは30箱です。今日1日では作業を終えられませんでした。週末には引越し作業を行いたいので明日も釘打ちをします。
西洋蜜蜂 断熱材取り付け作業 2015年12月7日
作業内容:動画撮影、断熱材加工、取り付け作業。
暖かい1日でした。蜜蜂は活発に飛び回り、機嫌も良かったので巣箱の内部の様子を動画で撮影しました。近日中にアップしますので楽しみにお待ちください。
動画を撮影した後は、先日切り出した断熱材を巣箱の形に加工し取り付ける作業を行いました。
↑巣箱の形に加工した断熱材の様子。
明日も同じ作業を行います。
西洋蜜蜂 蜜源植物 プリペット 2015年12月6日
今日は作業はお休みです。久しぶりに少し遠出をして三貴フラワーセンターに行き、プリペットを購入しました。
↑購入したプリペット
今年の6月、蜂場の近くのお家の庭に蜜蜂が凄く通う木を見つけました。なんという木か調べたら、プリペットだと分かりました。
プリペットとは日本に自生する木で花期は短いですが良質な蜜がでると言われています。別名イボタノキで、シルバーブリペット、プリペットレモン&ライムなどの種類もあります。
プリペットはあまり大きくならない(2~3m位)ようなので植える場所にさほど気をつかわなくていいです。また若木から花が咲くので即戦力として期待ができます。来年花は咲いてくれるのでしょうか?楽しみが増えました。
西洋蜜蜂 断熱材加工と取り付け 2015年12月5日
作業内容:断熱材の加工。取り付け
今日も断熱材の取り付け作業です。去年使用していた全ての断熱材を取り付けましたが群数が50箱増えたので新しく断熱材を加工する必要があります。
↑切り出した断熱材の様子。
切り出した断熱材を2つ折りにしてホチキスで固定。その後、巣箱の形に加工します。
30箱作った所で断熱材がなくなってしまったので断熱材を注文します。
西洋蜜蜂 新しい蜂場へ引越しの準備 2015年12月4日
作業内容:書類作成、農薬打ち合わせ。
今日は新しい蜂場に移動するための書類の作成と農薬の打ち合わせを行いました。
使用していない田んぼを貸てくれる方が見つかりました。50箱は置けそうな広い田んぼ
です。新しい蜂場を探すため多くの方に尽力頂きました。本当にありがとうございました。
新しい蜂場に引っ越すためには飼育届けや転飼届けなどの書類の作成が必要なので、今日は書類にサインを頂きました。
次に地元の農家さんと農薬の打ち合わせをしました。お借りした田んぼの斜め前には耕作している田んぼがあるため農薬の使用状況を把握することが欠かせません。
農家さんは非常に協力的で来年は麦を作ることと、ヘリコブターでの農薬の散布は予定していないことを教えてくれました。来年は農薬の心配はないので一安心です。※再来年はお米を作るため、ヘリコブターによる農薬散布を予定しているそうなので再来年はまた引越しが必要になるかもしれません。
後は書類を提出し12月31日までに引越しを完了させるだけです。
西洋蜜蜂 断熱材取り付け 2015年12月2日
作業内容:内検、断熱材の取り付け作業
今日も断熱材を取り付ける作業を行いました。昨年使用した断熱材を適当に片付け保管し
たため7枚箱用と10枚箱用が混じってしまい取り付ける時に判別が必要になり作業効率が非常に悪いかったです。来年は7枚箱と10枚箱を分けてしまいます!!
↑断熱材を巻きつけた巣箱の様子。
断熱材を巻きつけた後にホーリーバジルを収穫しました。ホーリーバジルはハーブティーにすると健康によいと言われているので蜜蜂にも効果があるのではないかと考えています。
↑収穫したホーリーバジル。乾燥させお湯で煮出し砂糖水に加えてみます。
ダニの寄生を受け弱った群の回復に役立つのか実験します。
西洋蜜蜂 越冬対策 2015年12月1日
作業内容:断熱材取り付け作業。
暖かい日が続いています。例年11月20日頃に霜で枯れる皇帝ダリアがまだ咲いていて多くの蜜蜂が通っています。
↑ほぼ満開の皇帝ダリア。寒さの影響が出始め少し元気がないです。
昨日に引き続き断熱材を取り付ける作業を行いました。断熱材は何を使えばいいのか何年も悩みましたが、日光が当たること、直脱が容易なこと、耐水性があること、加工が楽なこと、以上の条件を満たすエコポカプチを使用しています。
↑エコポカプチを取り付けた巣箱の様子。巣箱を冷えにくくするため湿度が低い場所の巣箱は地面に直置きし、湿度が高い場所は、コンクリートブロックを横にして設置します。
今月中旬までには作業を終えたいです!!
2015年12月の飼育の目標
・餓死0
・11月末の群数(178群)の維持
2015年12月の主な作業予定
・断熱材の取り付け作業
・新しい蜂場への引越し作業など