山田くんの養蜂講座第22回 粉砂糖法
山田くんの養蜂講座第22回ではダニの寄生を確認するためにもっと手軽で有効な粉砂糖法を紹介します。
ダニは幼蜂のいる封蓋をされた巣房でのみ成長(変態)します。また、ダニは吸血しやすい柔らかい働き蜂のお腹側に寄生することが多く目視での発見は意外と難しいです。このようにダニの寄生は目視では確認しにくいので粉砂糖法を行うことは欠かせません。粉砂糖法の行い方を紹介します。
ステップ1:道具を用意する
100mLが計れる計量カップ、金網(蜜蜂が出られない目4.5mmほどの物)、白色のトレー、粉砂糖(グラニュートーが含まれない物)
↑粉砂糖法で必要な物の様子
ステップ2:蜂時枠の蜂を振るい落とす
巣箱の中からホウジ枠(卵枠、蓋ホウジ枠でも可)を選び出しトレーに働き蜂を振るい落とします。
ステップ3:軽量カップに移す
軽量カップの100mlの線まで蜂を入れる。(軽量カップ100mlの線で約200匹です)
ステップ4:金網をする
軽量カップから蜜蜂が逃げないように金網で蓋をします。
ステップ5:粉砂糖をかける
ティースプーン2杯分の粉砂糖を蜜蜂の体全体に付くように軽量カップを軽く振りながら振り掛けます。
ステップ6:1分待つ
粉砂糖をかけたら1分待ちます。ダニが寄生している場合ダニが体から落ちます。
ステップ7:粉砂糖をトレーに空ける
金網をしたまま粉砂糖をトレーにあけて下さい。※蜜蜂は軽量カップの中に残ります。残った働き蜂は巣碑枠の上に戻して下さい。
ステップ8:ダニの数を数える
粉砂糖の中のダニを数えます。
↑粉砂糖の中に落ちたダニの様子小豆色の小さな点がダニ。
ステップ9:寄生率を確認する
ダニの数/蜂の数×100=寄生率
以上が粉砂糖法です。寄生率が1.5%を超えていたら直に薬を投与して下さい。