山田くんの養蜂講座26章:大スズメバチ対策
山田くんの養蜂講座26章では、大スズメバチ対策5つの方法を紹介します。
大スズメバチ対策1:捕殺器
もっとも有効な対抗策が捕殺器です。巣箱を偵察や襲いに来た大スズメバチを捕獲し餓死させるのが捕殺器です。捕殺器は巣門の前に取り付けて使用します。
↑捕殺器をつけた巣箱の様子
捕殺器は巣門の前に金網が張ってあるタイプがお勧めです。金網が無いと大スズメバチが巣箱に侵入してしまいます。また取り付けた時に地面と平行になるタイプの方が捕獲率が高いです。
大スズメバチ対策2:誘引液
大スズメバチが好む液体(誘引液)をペットボトルに入れ木などにに吊るし、オオスズメバチを溺死させます。
誘引液の材料は様々です。地域ごとに大スズメバチの味覚が違うためネットなどを参考に誘引液を作ってもかからない場合があります。色々な種類を作って試して下さい。
↑木に吊り下げた誘引液の様子。弊社では砂糖:酒:酢=125g:300ml:100mlで作っています。
誘引液は大スズメバチを引き寄せる(誘引)するので人が近づく場所に設置しないで下さい。
誘引液は地面から1~2mの高さで直射日光が当たらない場所に設置します。※直射日光が誘引液に当たると蒸発が早くまた温度が高くなるため誘引率が下がります。日陰に吊るして下さい。
※大スズメバチは飛行ルートがある程度決まっています。飛行ルートから外れた場所に設置した場合誘引率が落ちます。始めは蜂場の色々な場所にしかけて下さい。
大スズメバチ対策3:粘着シート
偵察に来た大スズメバチをタモで捕まえ足で踏み弱らせて、粘着シートにつけ巣箱の上に設置します。 すると、粘着シートの大スズメバチを助けるためかなのか、食べるためなのかはっきりとした理由は分かりませんがどんどん粘着シートにかかります。
↑偵察に来たスズメバチを捕まえる。
大スズメバチの意識は巣箱に向いているので襲われることは希です。慌てずにタモで捕まえて下さい。
↑大スズメバチがかかった粘着シートの様子。
粘着シートにつける大スズメバチは生きている方がよくかかります。 粘着シートは襲いに来た巣箱の上に設置して下さい。大スズメバチは襲う巣箱を決めているので設置する巣箱が間違っていると粘着シートにかかりにくいです。
大スズメバチ対策4:見回り
蜂場を見回り偵察や襲撃に来たスズメバチをタモで捕まえ殺します。大スズメバチを捕まえ殺したタモは定期的に洗って下さい。タモに大スズメバチの匂いが染み込みため、蜜蜂がタモの匂いに反応し襲って来る場合があります。
大スズメバチ対策5:スズメバチの巣撃滅 駆除エサタイプ
巣に近づかずに安全に巣を駆除できるスズメバチの巣駆除剤です。餌に殺虫成分が含まれていて、スズメバチの巣の駆除を簡単に行えます。