山田くんの養蜂講座 第1章 養蜂の始め方

山田くんの養蜂講座1回では、養蜂のはじめ方を紹介します。養蜂を始めるためにはどんなことが必要となるのでしょうか?始め方を詳しく説明します。

養蜂を始めるためには次の3つのステップが必要です。

ステップ1:蜂場を決める
ステップ2:蜜蜂飼育届けを提出する
ステップ3:蜜蜂を購入する

各ステップを詳しく説明します。

ステップ1、蜂場を決める
始めに蜂場を決めます。蜜蜂を飼う場合(巣箱を置く場所)を蜂場と言います。蜂場を決める4つのステップを紹介します。

STEP1:仮の蜂場を決める
初めに仮として蜂場を決めます。日当たり、風通し、水はけがよい場所を選びましょう。通学路の近くや、人目に付く場所は様々なトラブルの原因となります。よく考えて蜂場を選びましょう。民家や会社の近くは糞害(洗濯物や車に糞が付くトラブル)が発生しやすいです。蜂場から100m以内は特に糞害が発生しやすいので蜂場の周りの環境をしっかりと確認しましょう。
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STEP2:既存の養蜂家を調べる
仮の蜂場の2km圏内に養蜂家がいないかどうかを、市役所などで確認します。既存の養蜂家がいる場合、巣箱の設置ができない場合があります。飼育群数によっては、既存の養蜂家が許可してくれる場合もあります。
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STEP3:農薬の散布を調べる
蜂場の2km圏内に農薬が散布される場所(水田、果樹園、ゴルフ場)などがないかを調べます。農薬が散布される場合は、飼育は難しいです。
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STEP4:蜂場を決定する
既存の養蜂が居ない、農薬も散布されない場合は、蜂場決定です。

ステップ2、蜜蜂飼育届け
蜂場が決まったら蜜蜂飼育届けを提出します。蜜蜂は家畜に分類されます。そのため養蜂を行なう場合は蜜蜂を購入する2ヶ月前までに都道府県知事に蜜蜂飼育届けを提出する必要があります。

蜜蜂飼育届けに記載する内容
・氏名または名称並びに住所
・蜂群数
・飼育の場所及びその期間
・その他農林水産省令で定める事項
※借地で行なう場合は、土地使用承諾書が必要。

※都道府県により書式、提出場所が異なるため行政(各市町村)と相談の上行なって下さい。

ステップ3、蜜蜂を購入する
蜜蜂飼育届けを提出し受理されたら蜜蜂を購入します。購入のポイントは2つあります。

蜜蜂は、購入前に蜜蜂の状態を見せてくれたり、購入後も質問などに答えてくれるなどのサポート体制を持つ信頼できる業者を選ぶことと、女王蜂の産卵能力が高く働き蜂の性格が穏やかで扱いやすく物を購入して下さい。産卵能力が低いと働き蜂の数が増えず病気になりやすく蜜も少ししか集めることができません。



↑産卵能力が低い巣碑枠の様子。産卵がまばら。


↑産卵能力が高い巣碑枠の様子。巣碑枠いっぱいに産卵が行なわれ蓋ほうじ(蛹が入った巣房)が多く見られる。

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以上が3つのステップの説明です。