山田くんの養蜂講座第4章 2 増勢
山田くんの養蜂講座第4-2回目では、4月の飼育のポイント増勢に関してお話します。
4月は桜やレンゲなどが開花するため巣箱に餌がどんどん運びこまれるため女王蜂の産卵が活発になります。産卵が活発になると産卵スペースが不足するため自然巣が作られるようになります。自然巣が作られるようになったら群の勢いを増すために巣碑枠や巣礎枠を追加することを増勢といいます。増勢に欠かせない基礎知識を紹介します。増勢のポイントを3つ紹介します。
増勢3つのポイント
1、タイミング
巣箱の中に無駄巣が作られるようになってから巣碑枠(または巣礎枠)を追加します。
↑赤い丸が無駄巣です。
巣礎枠の追加が早すぎると巣を盛らなかったり、巣礎を噛み切ってしまいます。無駄巣が少し作られてから追加しましょう。
注意点:無駄巣を大きくしない
蜜蜂はハチミツを食べて10分の1程に圧縮して巣の材料のロウを作り出します。そのため、巣作りは蜜蜂にとって非常に重労働なのです。大きな無駄巣が作られないようにこまめに内検を行いましょう。
2、枚数
追加する枚数が多いと働き蜂の密度が下がり調子を崩す原因になってしまいます。巣碑枠(巣礎枠)は1枚づつ追加しましょう。
3、場所
1、巣礎枠を追加する場合
→無駄巣が作られた場所に1枚追加し、巣が両面に盛られたら無駄巣が作られた側の産
卵スペースと蜜の貯蔵スペースの堺に移動させて下さい。
2、巣碑枠を追加する場合
→無駄巣が作られた側の産卵スペースと蜜の貯蔵スペースの堺に追加して下さい。産卵
スペースの中央部分に追加すると、蜂児枠の温度が下がり調子を崩します。
以上が3つのポイントの説明です。
※巣碑枠や巣礎枠の追加は簡単なようで難しいです。追加の仕方が悪いと勢いが失われたり、蜂児が冷えるなどし病気になることもあります。
蜜蜂には巣を盛る意志と巣碑枠または巣礎を認識するしないがあります。以上の点を考えると本ページで紹介した追加方法が蜜蜂にもっともストレスを与えにくいと考えています。