山田くんの種蜂

詳細はこちらLinkIcon

山田くんの巣箱

詳細はこちらLinkIcon

2019年7月の山田くんの養蜂日記


私は、健康、温和、多産にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの種蜂(西洋蜜蜂)育成日記ではその様子を紹介します。

西洋蜜蜂 出張メンテナンス 2019年7月24日

主な作業内容:出張メンテナンス、給餌

午前中:加山興業様にて出張メンテナンス。
依頼内容:ダニの被害が拡大し始める時期なので、ダニの寄生の有無、貯蜜状態が良いか見て欲しい。


↑加山様の蜂場の様子。しっかりと暑さ対策を施されていました。


↑暑さ対策が充分な巣箱。簾と屋根で直射日光を遮っています。


↑今春お届けした種蜂は4段にまで成長。本当にいい蜂をありがとうと言ってもられたのでとても嬉しかったです。

作業では、雄房の切除によるダニの寄生状況の確認、貯蜜状態の確認、2階建て、3階建ての給餌のポイントなどをお伝えさせて頂きました。


↑切除した雄房の様子。全体的に状態はよく、ダニの駆除が直に必要な群は居ませんでした。

午後:給餌。
昨日砂糖水が途中で無くなり与えられなかった群に、給餌を行いました。

西洋ミツバチ 交尾の確認 2019年7月21日

主な作業内容:交尾の確認

やっと雨が止みました。ダニの駆除作業を予定していましたが、雨の影響で遅れていた、女王蜂の交尾の確認作業に変更しました。


↑蜜蜂はとても活発に行動していました。今は黄色花粉が運び込まれています。


↑交尾を終えた女王蜂の様子。交尾飛行に行く理想の期間は女王蜂の羽化から14日以内と言われていますが、今日確認した女王蜂は19日が経過していました。

20群程の確認作業を終えましたが、交尾飛行中に死亡した女王蜂は0で、数群を残し無事交尾を終えていました。余談ですが、養蜂では交尾飛行に失敗したと言われることが多いですが、女王蜂は死んでしまっているので次ぎのチャンスはありません。だから失敗という言葉に違和感があり、今年からは死亡と表現するようにしています。


交尾の確認を終えた後は、貯蜜を確認し必要な場合は給餌します。


↑貯蜜が少なく、お腹を空かせた働き蜂の様子。


↑巣碑枠の上部に働き蜂が集まっている場合は、お腹が空いているサインです。本来はこうなる前の段階で給餌するのが理想です。

本日の作業は以上です。もう少しで梅雨が明ける予報です。天候が回復したらダニの駆除作業に戻ります。

西洋蜜蜂 夏のダニ駆除 2019年7月18日

主な作業内容:給餌、ダニ駆除作業

久しぶりの更新です。出荷が終わったので更新頻度を少しずつ上げて行きたいと思っています。日記用に写真は撮り溜めていたのでまずは7月の蜜源植物から紹介します。


↑庭ナナカマド。高さは2m程にしかならず、4月に開花するナナカマドよりも暑さに強く育てやすいです。


↑ハチミツソウ。こぼれ種でどんどん増えます。毎年訪蜂が確認できます。


↑ハチミツソウの花壇の様子。背丈は2mを越えるので倒れやすいです。7月の貴重な蜜源です。


↑ハス。花は午前中しか開花せず、また3日で終わってしまいます。水面で花を咲かせるのは睡蓮です。


↑7月の有力な蜜源植物。ビービーツリー。分蜂と間違えるほどの羽音が聞こえる程です。

現在の主な作業は、夏のダニ駆除作業です。

作業の流れ

①全ての巣碑枠の様子の確認。
特に貯蜜と雄房をしっかりと確認します。


↑雄房を切除する前の巣碑枠の様子。蓋がされた雄房は巣房ごと切除します。蛹だけを捨てる方法もありますが、巣房壁にダニや卵が残ることがあるので切除が基本です。


↑雄房を切除した後の巣碑枠の様子。切除した断面にダニが残っていることがあるので断面はピンセット片手に丁寧に確認します。


↑切り取った雄房の様子。断面から寄生率を割り出し現状を把握します。


↑雄の蛹に寄生したダニの様子。雄への寄生は5%までが許容範囲で、20~25%を越えると重症と言われています。

この時期はまだ分蜂が起きる恐れがあるので、王台の有無も必ず確認しています。


↑蓋がされた王台。もう少しで分蜂が起きる所でした。切除から2~3日後に分蜂熱が下がった確認します。



②ダニの寄生率の確認

雄房、働き蜂の奇形の有無、巣門の様子、粉砂糖法などからダニの寄生の有無または寄生率を確認しています。



③寄生率によって駆除剤の投与、貯蜜が少ない場合は給餌も。

アピスタンの効きが悪いこともあり、今年は蟻酸を主軸にしています。5枚群以下は蟻酸は使用できないのでアピバールを使用します。蟻酸は外気温によって気化の状況が変わり、駆除効果が低くなる場合があるので注意が必要です。


↑給餌を行った巣箱内部の様子。砂糖水は少量から与え様子を見ます。勢いが無い群は飲みが悪く、飲み残し盗蜜の原因になります。少量から与え飲む力=群の勢いを判断します。

以上が作業の流れです。

お知らせ