20178月の山田くんの養蜂日記
西洋蜜蜂 オオスズメバチに襲われた群のメンテ 2017年8月28日
作業内容:見回り、内検
今日も見回りからスタートですが、見回り中に珍客を発見!!
↑捕殺器にカブトムシを発見。蜂場では色々な動物や昆虫を見かけますが、カブトムシは初めて見ました。
見回りの最中に誘引液を設置しました。
↑設置した誘引液。襲撃の前に設置するとオオスズメバチを蜂場に引き寄せてしまう恐れがあるので、襲撃が始まってから設置しています。
見回りの後は、給餌です。今日で全ての箱に夏の1回目の代用花粉を与えられました。給餌の後は、スズメバチに襲われた群のメンテナンスです。
メンテナンスの流れを紹介します。
①蜜蜂が落ち着くのを待つ。襲撃されてから2~3日、蜜蜂が落ち着くのを待ちます。
↓
②巣碑枠の整理。働き蜂の数が大きく減ると巣箱内部の温度の維持が難しくなります。巣碑枠の数を減らし保温しやすい環境を整えます。
↓
③給餌。蜜蜂を落ち着かせると共に、餌不足を防ぐための給餌を行います。
以上が大まかな流れです。
実際の作業の様子です。襲撃から2~3日が経過し、蜜蜂が巣箱に通い始めたのでメンテナンスを行いました。
オオスズメバチの襲撃は、蜜蜂に多大なるストレスを与えます。また、襲われた恐怖心からしばらくの間外勤しなくなります。外勤しない間にメンテナンスを行うとさらにストレスを与えてしまうので、蜜蜂が落ち着くのを待つのが非常に重要です。
巣箱を開けて見ると、予想通り働き蜂の数が激減していました。
↑元は7枚充群でしたが、2~3枚程蜂が減っていそうです。
↑産卵スペースの巣碑枠の様子。働き蜂の密度がかなり低いです。このままでは、保温が上手くできず、最悪チョーク病の恐れがあるので、蜜枠を2枚抜いて働き蜂の密度を上げました。場合によっては他の群から働き蜂ごと巣碑枠を数枚もらいます。※巣碑枠の整理を行う時には、女王蜂の有無を必ず確認します。
↑最後に砂糖水を1kgと代用花粉を40g与えました。餌を与えることで蜜蜂を落ち着かせるとともに、餌不足を防ぐことができます。
以上が実際に行った作業です。
作業の後は、出張メンテナンスです。貯蜜量の確認、内検のポイントなどをお伝えさせて頂きました。
以上で本日の作業は終了です。
今年はオオスズメバチの数が異常です。近所で養蜂をやっている方に先ほど偶然会ったので状況を聞くと、巣箱を襲いに来るオオスズメバチを2日で100匹殺したと言ってみえました。
オオスズメバチをやっつけている最中に膝を刺されたようで、今年はいつも以上に慎重にならないといけないと思いまいした。
蜜蜂 給餌 2017年8月27日
作業内容:見回り、内検、合同
朝晩の気温が下がり始めました。季節はゆっくりですが、秋に向かっています。オオスズメバチの襲撃が日に日に激しさを増しています。今日も見回りからスタートです。
↑見回りに欠かせないのがタモ、ガスバーナー、ハエ叩き、粘着シート(写真無し)。
↑捕殺器には入った黄色スズメバチ。黄色スズメバチは金網をすり抜けて逃げることが多々あります。そのため直ぐにガスバーナーで焼きます。
↑粘着シートには多くのスズメバチがかかっています。
1箱が襲われ中、2箱が襲われた後で、中ダメージを受けてしまいました。捕殺器のおかげで巣箱内部への侵入は防げますが、捕殺器の外側で戦い沢山の犠牲が出てしまいました。捕殺器の形状の見直しが必要です。
見回りの後は、給餌作業です。貯蜜量を確認した後、代用花粉を与えます。
↑貯蜜量が不足している巣碑枠の様子。働き蜂はお腹を空かせているでバタバタします。
↑理想的な貯蜜状態。働き蜂の数は少ないですが、産卵の状態は良く、もう少しすれば調子が上がって来ます。
今日は40箱に給餌しました。給餌の作業に合わせ、巣箱のサイズ調整、ダニの薬投与作業などをも行いました。
↑ダニの薬の投与作業中の様子。前回の検査ではぎりぎり安全値でしたが、危険値になってしまったので薬を投与しました。
給餌を終えた後、念のため全ての蜂場を再度見回り。襲われている群はいませんでした。見回りの後に、誘引液を8本、砂糖水を80kg、代用花粉を約4kg作り、本日の作業は終了です。
明日は、誘引液の設置作業、給餌、出張メンテナンスなど行います。
西洋蜜蜂 オオスズメバチの激しい襲撃 2017年8月23日
作業内容:捕殺器作成、見回り、内検
捕殺器の作成から作業を開始し、捕殺器作成の後は見回り+給餌(砂糖水)です。
貯蜜量を充分な状態にするためのポイントは、短期間で餌を与えることです。流蜜の状態にもよりますが、だらだらと餌をやっると食べるだけで、貯蜜はしてくれません。
健康な群で、適量の餌を与えている場合は、4日の間隔で砂糖水をどんどん与えます。
砂糖水を与えながらの見回り中に、10匹程の大スズメバチに襲われている巣箱を発見!!慣れていはいますが、5匹以上は怖いです((((;゚Д゚))))
心を落ち着け、恐怖心から動きのイメージと実際の動きに差がでないように、動作確認をした後、静かに巣箱に近づき、1匹ずつタモを使って仕留めて行きます。
↑巣箱を襲いに来たオオスズメバチの一部は粘着シートにくっつけ、囮になってもらいました。
捕殺器を付けているので、巣箱内部への侵入は防げましたが、それでも中ダメージを受けてしまいました。
↑オオスズメバチに殺された蜜蜂の様子。死骸を放置すると腐敗し、蜂場が不衛生になります。また、腐敗臭でオオスズメバチをさらに呼ぶ恐れがあるので、死骸は直ぐに埋めました。
↑スズメバチと戦う蜜蜂。勇気とは恐れを無くすことではなく、恐れながらも一歩前に踏み出すことである。オオスズメバチと戦う蜜蜂の姿からはいつも勇気が伝わって来ます。
見回りの後は、昨日と同じ代用花粉を与える内検を行いました。
↑本日、内検を行った蜂場の様子。昨日草刈を行ったので非常に作業がしやすかったです。
内検の後は、巣箱の交換作業です。調子がよく巣箱いっぱいになった群は10枚箱へサイズアップ、ダニにやられ勢いが失速してしまった群は7枚箱へと、巣箱のサイズを変更しました。
↑調子がよい群の巣箱内部の様子。4日前に与えた代用花粉をほぼ食べきっていました。
ダニにやられた群は、羽化不全を起こし働き蜂は巣房内で死んでいる巣碑枠を抜き、巣箱を7枚箱へと交換です。
↑巣箱の底に落ちたダニの死骸の様子。薬がしっかりと効き沢山のダニが駆除できましたが、これだけの数に寄生されていたので無事では済みません。
元は10枚群でしたが、羽化不全などで働き蜂が死んでいる巣碑枠を6枚捨てることになり、蜜枠2枚、花粉枠1枚、蜂児枠1枚の4枚群になってしまいました。幸い、女王蜂は産卵意欲もあり、また綺麗に産卵をしているので何とかなりそうです。
巣箱の交換作業の後は、餌を作りました。明日用の代用花粉を3.2kg、砂糖水を80kg用意して本日は終了です。
オオスズメバチとの戦いは、11月まで続きます。大切に育ている蜜蜂の無残な姿は見るのが辛く、心と体に大きな負担がかかりますが、大切な蜜蜂を守れるのは自分だけです。
明日も気合を入れて見回りします!!
西洋ミツバチ 秋の建勢に向けた内検 2017年8月20日
作業内容:捕殺器作成、捕殺器設置、見回り、内検
気温が高い日が続いています。空調服を導入しましたが、日中の作業は厳しく、少しでも早く作業を終えるため7時から作業を行うようにしています。
この暑さに負けず、金宝樹が2回目の開花をしました。
↑開花した金宝樹。ピンクシャンペンという品種で花はピンク。四季咲き。お勧めの蜜源。
捕殺器の設置も進み、作業に少し余裕が出てきました。そろそろ秋の建勢を視野に入れ、作業を進めて行きます。
作業は捕殺器の作成、設置、見回りからです。オオスズメバチの襲撃が始まりました。捕殺器を付けていても、捕殺器の中や外で大量に殺されることがあるので油断はできません。
↑3階建ては3階の巣門は閉じ、1階、2階に捕殺器を付けました。
見回りの後は内検です。秋の建勢を視野に入れ、花粉を与えることが主な目的で、巣箱の重さから貯蜜量を推測してから代用花粉を与えます。
まずは代用花粉を作ります。現在黄色い花粉が沢山巣箱に運び込まれています。
↑巣箱に運び込まれる黄色い花粉の様子。
花粉が運び込まれているので、代用花粉は米ぬか+花粉(20%)で作成しました。米ぬかは嗜好性が低いので、花粉が持ち込まれている時は、食べ残しやすくなるからです。
↑米ぬか+花粉で作成した代用花粉の様子。1箱あたり80g与えます。
内検の間隔が空きすぎていたので、蓋に大きな自然巣が作られている群が沢山ありました。
↑蓋に作られた自然巣の様子。蜜がたっぷり貯蔵されています。切り取るしかありませえんが、勿体ない(T_T)
↑代用花粉を与えた巣箱内部の様子。
巣箱の重さの確認→花粉を与える、この作業を繰り返して行きますが、貯蜜量が少ない場合には砂糖水を1.8kg程与えます。また、働き蜂の数が大きく減っている場合や、バタつく場合などは女王蜂の有無の確認を行います。自然巣が作られている場合は、巣礎枠の追加なども行います。
15時半に予定していた作業を終えることができました。明日も同じ作業を行います。
不定期開催お便りコーナー!!
Q:気温が高い日や、お昼過ぎになると働き蜂が巣門に塊を作ります。何らかの異常でしょうか?
A:異常ではありません。巣箱内部の温度を下げる、または温度が上がり過ぎりるのを防ぐための行動です。
↑今日の13時頃の巣門の様子。巣箱内部の最適温度は35度。35度以上にならないように巣門に出たり、水を巣箱内部にまくなど、蜜蜂は様々な工夫をしています!!
西洋蜜蜂 オオスズメバチ 襲撃始まる 2017年8月17日
作業内容:捕殺器作成、見回り、捕殺器設置、給餌
雨が続いたのでオオスズメバチの襲撃を警戒し、見回りから作業開始です。
蜂場について見回りを開始すると、オオスズメバチの襲撃が始まる直前でした。タイミングがよかったと思いながら、オオスズメバチを捕まえ粘着シートにセット。数分で4匹がかかりました。
↑粘着シートにかかったオオスズメバチの様子。今日は被害がなくすみました。
見回りの後は、分蜂の回収です。
↑回収した分蜂群の様子。今年はリョウブが流蜜したようで、その影響でこの時期の分蜂となりました。
夕方、回収した群の様子を見に行くと、巣箱の近くの木の幹に蜂球を作っているではありませんか!回収が上手くできなかったようです。再度回収し逃亡防止の処置をしました。
↑逃亡を防止するために巣門に隔王板をつけました。24時間が経過したら取り除きます。
分蜂を回収した後は、給餌(砂糖水の投与)です。
↑理想的な貯蜜状態の産卵スペースの巣碑枠の様子。本来この時期の給餌は、この状態を維持するために行います。
70l程の砂糖水を与え、大方整えることができました。
以上で作業は終了です。明日は分蜂した群の元を探しながら、代用花粉を与える予定です。
西洋蜜蜂 合同 草刈 2017年8月14日
作業内容:捕殺器設置、合同、草刈
時間が過ぎるのはとても早く、あっという間にお盆になりました。今日の作業は主に3つです。
1、捕殺器の設置
朝一番で全ての蜂場を見回り、その後捕殺器を取り付ける作業を行いました。
↑捕殺器を付けた巣箱の様子。
↑2階の巣門は閉じ、1階の巣門に捕殺器を装着。
↑巣門を閉じると働き蜂は混乱しますが、しばらくすると新しい巣門を学習し混乱は収まります。
2、合同
捕殺器の設置作業の後は、合同です。無王になったしまった群を合同する予定でしたが、無王群の働き蜂がとても大人しい。無王とは思えず、巣碑枠を1枚ずつ丁寧に確認して行くと未交尾の女王蜂を発見。
↑未交尾の女王蜂の様子。未交尾の女王蜂を交尾済みの女王蜂がいる群に合同させると、女王蜂同士が殺し合いをしますが、ほぼ100%の確率で未交尾が勝ちます。
合同は、確実に未交尾の女王蜂がいないか、働き蜂の様子など様々な情報を元に慎重に確認してから行う必要があります。
3、草刈
巣門が草に埋もれてしまっていたので草刈を行いました。
↑草刈後の蜂場の様子。巣箱が草に埋もれていると、オオスズメバチに襲撃されても気づけません。定期的な草刈は非常に重要です。
草刈の後に、給餌器を洗い、砂糖水を用意して今日の作業は終了です。明日は全蜂場を対象に給餌を行います。
西洋蜜蜂 捕殺器の設置 2017年8月12日
作業内容:捕殺器設置、給餌
先日全群のダニの検査が終わりました。検査の結果ですが、危険値な群は全体の3割、寄生の被害が深刻な群は数箱でした。思ったよりもダニは少なく一安心ですが、油断は禁物です。
今日からやっと捕殺器の設置作業です。
↑捕殺器を設置した巣箱の様子。草刈が間に合わず巣門が草に埋もれてしまっています(T_T)。捕殺器を設置する前には必ず巣門の様子を確認します。検査の結果は100%正しいとは限りならいからです。ダニに弱い系統、ぎりぎり安全値だった群は特に注意が必要です。
↑2階に巣門がある場合は、閉じます。2階にも捕殺器を付けるのが最適ですが、数に限りがあるので2階の巣門は閉じ、1階の巣門に捕殺器を付けます。
捕殺器を付けた後は、ダニの駆除剤の位置の変更と給餌、草刈です。
↑薬の位置を変えた後の巣箱内部の様子。働き蜂と薬をしっかりと接触させるため薬の位置は10~14日に1度変更します。位置の変更は、巣碑枠の変形の防止にも役立ちます。
今日の作業は以上です。本来は10日に1度の頻度で花粉(代用花粉)を与えたいのですが、作業の遅れが取り戻せす実行出来ていません。
今月中には遅れを取り戻せそうです。来年はこのような事態にならないように入念な準備が必要だと痛感しています。
明日も同じ作業です。大スズメバチに襲撃される前に捕殺器の設置を終えたいです。
西洋蜜蜂 ダニの検査 ダニ対策 2017年8月9日
作業内容:検査、巣箱の交換
午前中はダニの検査、昼からはダニの対策を行いました。
数群ですがダニの被害が、深刻な度合いまで広がってしまっています。被害が深刻な場合は、いくつかの手順を踏んで群の立て直しを行いますが、始めに行うのが巣碑枠の整理とダニの駆除剤の投与です。
↑羽化不全で死んでいる働き蜂がいる巣碑枠の様子。ダニの寄生が起きて働き蜂の数がグッと減った場合は、働き蜂を混んだ状態にするため、こういった巣碑枠を抜きます。
巣碑枠を抜くことは盗蜜対策にもなるので非常に重要な作業です。ダニが蔓延する原因の1つが盗蜜です。これからの時期は盗蜜が起きやすいので特に注意が必要です。
巣箱のサイズと巣碑枠の枚数のバランスがおかしくなった場合は、巣箱のサイズを変更します。
↑巣箱の交換作業前の様子。向かって右の10枚箱16枚群の巣碑枠の整理を行い、7枚箱12枚群にしました。
↑交換した巣箱の底板のダニの死骸の様子。大量にダニが死んでいます。ダニの死骸は蜂場に散らばらないように直ぐに処分です。
交換した巣箱を洗浄して本日の作業は終了です。明日は検査最終日です。長かった検査も明日で終わりです。
西洋蜜蜂 給餌と巣礎枠の追加 2017年8月5日
作業内容:内検
午前中はダニの検査を行う予定でしたが、腹痛のため作業は中止し、調子が良くなった昼から内検を行いました。内検の目的は給餌と巣礎枠の追加です。
今日はいつもと調子を変えて、作業のポイントなどを詳しく解説します。
夏の内検の目的は2つ。
目的1:給餌と巣礎枠の追加。頻度は10日に1度。作業時間は1箱あたり5分が目安。
目的2:巣箱の内部全ての状態を確認。頻度30日に1度。作業時間は1箱あたり20分
今日は給餌と巣礎枠の追加が主な目的の内検の様子を紹介。
STEP1、巣門の様子の確認
巣箱内部の異常は巣門に現れる。まずは巣門の様子を確認する。
↑今日内検した巣箱の巣門の様子。小型スズメバチやクマバチが死んでいるが、問題は無い。
STEP2、巣箱の重さを確認
貯蜜量は巣箱の重さから判断する。巣箱を片手で持ち上げ、軽くなり始めたら直ぐに給餌を行う。軽くなってからでは遅い。
STEP3、自然巣の確認
自然巣が作られていないか巣箱を開けて確認する。巣箱の重さが充分で自然巣が作られていなければ内検は終了。
蓋を開けた時に、働き蜂の量やバタつきなどを確認する。量が減っていたり、バタつく場合は何らかの異常が起きている。全ての巣碑枠の様子を確認する。
↑巣箱の重さを確認→自然巣の確認。効率よく作業を行うため、手入れが必要な巣箱のみ蓋を開けておく。
STEP4、必要な作業を行う。
↑自然巣が作られている場合は、取り除き巣礎枠、または巣碑枠を追加する。
↑巣礎枠を追加した巣箱内部の様子。
↑ビースペースが広すぎる巣箱内部の様子。健康な蜜蜂を育てるためにもっとも重要なのがビースペース。広がり過ぎた場合は調整する。
↑壁には大きな自然巣が作られていた。女王蜂が居る可能性があるので、煙を多く吹きかけてから慎重に撤去する。
↑取り出した自然巣はしっかりと観察する。雄の蜂児がいる場合はダニの有無を確認。写真のように王ワンができている場合は、分蜂熱が生じている可能性があるので全ての巣碑枠の様子を確認する必要がある。※今回の王ワンは閉じているので、分蜂熱は高く生じていないと判断したが、念のため全ての巣碑枠の様子を確認した。
↑膨らみ過ぎた部分は削り、適度なビースペースに調整し、巣礎枠を追加した巣箱内部の様子。
↑蓋を閉める前に、蓋にいる働き蜂は巣箱内部に振るい落とす。また、蓋の自然は綺麗に取り除く。そのままにすると蓋を閉じた時に働き蜂を潰してしまう。
↑給餌が必要な場合は、砂糖水を1~2kg与える。
以上で作業は終了。1箱あたり3~5分が目標。今回は20箱を60分で内検しました。
夏の内検は大変です。人間にも蜜蜂にも大きな負担がかかります。なぜ内検を行うのは、今日の目的な何か、などを考えて作業を行うとムダが無くなり、人間と蜜蜂の両方に負担の少ない内検ができます。
明日はダニの検査を再開します。
ミツバチの日 ダニの検査 2017年8月3日
作業内容:ダニの検査、内検
昨日、行われないと思っていたドローンによる農薬散布が行われ、数箱で犠牲が出ました。
↑農薬の影響で死んだ蜜蜂の様子。2014年はかなり深刻な被害がでましたが、蜜蜂への影響を配慮して頂き、ネオニコチノイド系以外の農薬だったので少ない被害に終わりました。
朝一で巣箱の様子を確認しましたが、働き蜂の死骸は増えていなかったので一安心です。
確認の後は、ダニの検査です。ダニの検査を終えた後は、産卵の確認と給餌です。
↑今年最後に育成した女王蜂が交尾飛行に成功したかどうか確認するために、巣箱を開けた時の様子。自然巣が作られ、働き蜂も落ち着いているので成功したと推測しながら女王蜂を探すと、立派な女王蜂がしっかりと産卵していました。今回の交尾飛行の確率は80%です。7月以降は確率が低くなります。
産卵の確認の後は、巣礎枠の追加と給餌です。
↑貯蜜量が不十分な巣碑枠の様子。本来はこうなる前に給餌を行うのが理想です。
以上で本日の作業は終了です。ダニの検査に追われ捕殺器の設置が中々できません。頑張って早めに検査を終わらせます。
話が変わりますが、今日はちゃちゃ丸ともも丸の誕生日です。昨年蜂場の横に捨てられていたちゃちゃ丸ともも丸。あっという間に1年が過ぎました。
↑運動神経抜群のちゃちゃ丸。
↑甘えん坊で雑な性格のもも丸。拾った時は350g、現在は4,970g。1年でこんなにもでかくなるとは。
時間の経過はとても早いです。1日1日を大切にして生きたいと改めて思いました。
西洋蜜蜂 無人ヘリ 2回目 2017年8月1日
作業内容:内検
本日は2回目の無人ヘリによる農薬散布です。
↑無人ヘリによる農薬散布の様子。私の地域では今年から無人ヘリに加え、ドローンによる農薬散布が行われるようになりました。ドローンは無地ヘリで入れない狭い場所での運用に適しているとのことなので、今まで被害の出ていなかった場所でも被害が出る恐れがあります。今後はドローンにも注意が必要です。
↑農薬散布後の巣門の様子。被害が出ずに無事終わりました。協力に感謝します。
農薬散布の様子を無届けた後は、内検です。今日は巣箱の交換と巣基枠の追加が主な目的です。
↑7枚箱、充群の様子。蜂の数が多すぎます。過密になり過ぎているので10枚箱へとお引越しです。
↑蓋の裏にも自然巣が作られ、働き蜂もびっしりです。農薬から逃れるための移動作業にかなり時間がかかっため、メンテナンスが完全に遅れてしまっています。
↑10枚箱に変更した後の様子。この群はまだダニの検査をしてないので、蜂が落ち着く2~3日後に検査を予定しています。
調子が悪い群や、ダニの被害で群勢が失速して来た群は、10枚箱から7枚箱へと交換しました。
↑産卵能力が低い群の巣碑枠の様子。この群の女王蜂は2015年生まれです。産卵能力が低く、今年は6枚までしか伸びてくれませんでした。業とし考えると採算の合わない不良群ですが、生き残るという種の目的は果たせているので、見方を変えればこれはこれで優秀です。どの群も大切です。
↑作業の結果10kg近い自然巣(一部蜂児入りや蜜入り)を回収しました。勿体ないですが今年は仕方ありません。今後はしっかりとメンテナンスを行うことので許してね。
回収した自然巣には蜜があるのでこのまま蜂場に置いて餌にできますが、病気の蔓延の原因になるので直ぐに焼却しました。
内検の後は、巣箱の洗浄と片付けです。今日の作業は以上です。
明日はダニの検査に加え、捕殺器を設置する作業を行います。暑い日々が続きますが、これからが正念場です。気合入れ直して頑張ります。熱中症にはお気を付け下さいませ。
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