山田くんの種蜂

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山田くんの巣箱

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2018年11月の山田くんの養蜂日記

私は、健康、温和、多産にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの種蜂(西洋蜜蜂)育成日記ではその様子を紹介します。

西洋蜜蜂 今年最後の給餌 2018年11月30日

作業内容:給餌

山が綺麗に色付いています。この時期山の色を見ると蜜源が豊かか否かが一目で分かります。


↑綺麗に色付いた山の様子。色が付く=広葉樹。紅葉樹には有力が蜜源が多いです。もちろん常緑の植物にも有力な蜜源はありますが、広葉樹よりは少ないです。

今日は今年最後の給餌を行いました。12月に給餌を行うと、腸内環境が悪化しノゼマ病になる、働き蜂が騒いで巣箱から飛び出し、寒さで帰ってこれなくなり大切な働き蜂を失うなどの諸説ありますが、12月の給餌は避けた方が良いとされています。ギリギリでしたが11月で給餌を終えられました。

※12月という定義は具体的ではないので、私は最高気温が12度以下になる前に給餌を終えるようにしています。


↑給餌の様子。巣箱内部の温度低下を防ぐため作業は素早く行います。

給餌を行った後は、7枚箱の底板作りをしました。


↑完成した底板の様子。

西洋蜜蜂 アピバール 投入 2018年11月29日

作業内容:巣箱作り、アピバール投入

蜂場に向かう最中に田んぼの中にサルの群れを見つけました。


↑電気柵お構いなしで餌を食べるサル。餌不足が年々深刻化しているのでしょうか?どんどん人里に近づいて来ています。植林し放置された杉やヒノキを伐採し、シイやブナなど餌となる植物を植えなおせればよいのですが、実行は難しいです。

本日はアピバールの投入作業と10枚箱の組み上げ作業です。


↑アピバールを投入した巣箱内部の様子。アピバールも効果が充分でない恐れがあるので、しばくしてからシュウ酸糖液も投入します。

10枚箱、今年の作成目標数の60箱が完成しました。今年は蓋の失敗が多かったです(T_T)

早く作ろう、楽をしようとエアーの釘打ち機に頼りましたが、木目が詠みきれず釘が飛び出てしまうことが続きました。早く諦めればよかったのですが、7個失敗するまでこだわってしまい、結果非常に効率が悪くなりました。


↑失敗した蓋の様子。釘が外側に飛び出してしまいました。大工さんに『木目の詠み方を教えて下さい』と尋ねたら、それができるようになったら1人前の大工だ、と言われました。餅は餅屋ですね。

エアーの釘打ち機、効率化、楽したい気持ちを諦め、ビスで組み立てることにしました。結果、失敗はなくなり、エアーを使っていたよりも早く作れました。

失敗した時の感情に振り回されず、原因を追究し改善すれば、その内上手くできるようになり、様になります。様=スタイルの構築が一つの目標なので、失敗は決して楽しくはないですが、失敗はとても重要な学びだと感じています。

尚、巣箱の販売は12月10日から行いますのでよろしくお願いします。

西洋みつばち アカシアフロリバンダ 2018年11月28日

作業内容:巣箱作り

温かい日が続いています。ホワイトティーツリー、メリロットなどの水やりからスタートです。


↑大きくなったメリロット。開花まで2年。とても楽しみです。

巣箱作りを終えた後、アピバールを購入するために出かけ、その帰りに園芸店に立ち寄りました。

今年は猛暑の影響で蜂場のソヨゴ、ハイノキ、ビックリグミなど色々な植物が枯れてしまいました。どの植物も大切にしていたので非常に残念です。


↑枯れたソヨゴ。ひょっとしたら復活するかもしれないので5月くらいまではこのままです。

同じ植物を植え直そうかと思いましたが、育てたい植物が沢山あるので、新しい植物を植えることにしました。その1つがアカシアフロリバンダです。


↑購入したアカシアフロリバンダ’向かって奥の左)。奥右はマウンテンミント、手前はタイム。ニセアカシアとは全く形状が異なる花が咲くようです。流蜜してくれるでしょうか?とても楽しみです。

西洋蜜蜂 捕殺器撤去完了 2018年11月27日

作業内容:巣箱作り、捕殺器撤去作業

今年は例年とは気候が全くことなっています。11月末とは思えない非常に温かい1日でした。

↑アニスヒソップの花が終わりました。7月から約5ヶ月間ずっと咲いて蜜蜂を助けてくれました。種が成熟したら切り戻し、お礼肥えを与え、根元にマルチを施します。

今日で捕殺器の撤去作業が終わりました。


↑撤去した捕殺器。この後洗浄、除菌、修理して倉庫に片付けます。

捕殺器の撤去作業中に羽化不全で死んでいる働き蜂が巣門に捨てられている巣箱が数箱見つかりました。

↑死んでいた働き蜂。体にはダニが付いています。蜜蜂を人間サイズにすると、ダニはバレーボールほどの大きさになります。そんな大きな物に吸血されればさぞかゆいことでしょう。

気温が高いと産卵が止まらない為、ダニの被害が広がりやすいです。チモールを投与しましたが、朝晩の気温が低く、充分気化しない恐れがあるのでアピバールの投与も必要です。在庫がないので明日買って来ます。

作業の最後に雄蜂巣礎枠の色付け作業を行ないました。


↑色を付けた雄蜂巣礎枠。ダニの駆除は非常に難しいので、ダニの寄生率をなるべく上げないことが非常に重要で、それのために欠かせないのが雄蜂巣礎です。

毎年必ず取り出し忘れが発生し、ダニの被害が重篤化してしまうので、来年は取り出し忘れ防止のため色を付けています。

西洋蜜蜂 巣箱作り 2018年11月23日

作業内容:巣箱作り

本日も巣箱作りです。巣箱作りは2月中旬まで続き、今年は200箱を作ります。胴体の元となる箱を作る作業と完成した胴体に底板と蓋を取り付けました。


↑箱は強度が必要なため釘ではなくビスを使って作っています。ビスは30mmです。


↑40箱が完成しました。残り20箱です。

明日は貯蜜を確認するための見回りと捕殺器の撤去作業を行います。

西洋蜜蜂 ティーツリー 防寒 2018年11月21日

作業内容:巣箱作り、ティーツリー防寒

気温が高くなると蜜蜂が活発に行動していました。


↑花粉を足に付けて巣箱に戻る蜜蜂の様子。

巣箱作りをした後に、ティーツリーの防寒対策を行いました。ティーツリーの耐寒性は種類によって異なります。メディカルティーツリー、シルバーティーツリーは耐寒性が強いのそのまま越冬できますが、スノーインサマーなどは寒さに弱いので防寒対策が必要です。

防寒対策は2つ施しました。根を保護するマルチと寒風と霜から葉を守るためのふしょくふです。


↑マルチには炭化させたさやぬかを使用。肥料にもなるし、数年経過すれば土になるので環境にやさしいです。


↑防寒対策が完了したティーツリーの様子。このまま春を迎えてもらいます。

西洋蜜蜂 巣箱作成 2018年11月20日

作業内容:巣箱作成

あっという間に11月も残りわずかになりました。年内に行う主な作業は、アピバールの撤去、捕殺器の撤去、断熱材の取り付けなどです。

本日はアピバールの撤去を予定していましたが、強風のため作業は中止し、巣箱を作りました。

昨日組んだ胴体の元となる箱に、ハチマキ、袴などを取り付けて行きます。


↑組み上げた胴体の元となる箱


↑ハチマキなどを取り付け完成した胴体。蓋と底板を付け、焼印を押せば完成です。

明日は天気が良さそうなのでアピバールを撤去します。

西洋蜜蜂 作業基準は【美】 2018年11月5日

作業内容:見回り、アピバールの撤去、板数の確認、巣箱作成

セイタカアワダチソウが散り始めました。秋の宴も終わりです。もう少しで冬がやってきます。

↑散り始めたアワダチソウ。今年は流蜜してくれたので非常に助かりました。


今日は気温も高く、雨上がりの後ということもあり蜜蜂が活発に飛び回っていたので、蜂場は羽音に満たされていました。 羽音を聞いているととても幸せな気持ちになるので、私にとっては蜜蜂の羽音は福音です。

↑気温が上がり、活発に行動する蜜蜂の様子。

午前中はアピバールの撤去と貯蜜量の確認。一部の群が給餌が必要だったので砂糖水を与えました。


↑給餌が必要な群の巣碑枠の様子。産卵圏が巣碑枠上部まで広がり過ぎています。このままでは孤立餓死のリスクが高いです。こうならないように砂糖水を与えることが重要ですが、思ったように行きません。


↑おなかが空いている働き蜂の様子。結構お腹が空いている様子なので2回給餌が必要そうです。


↑給餌を終えた巣箱内部の様子。

給餌に加え、巣箱のサイズ調整と立て直す為の合同作業も行いました。


↑巣箱を交換する時には、しっかりと巣碑枠の様子を確認します。産卵の状態は非常に良いです。貯蜜量は充分ですが、少しお腹が空き気味なので経過観察が必要です。明日は雨なので明後日確認し、必要に応じて給餌します。

ダニに寄生され失速し、このままでは越冬が厳しい群を立て直すため、働き蜂付きの蜂児枠1枚と蜜枠を1枚合同させました。

合同させる時には必ず群が助かるかどうかを考える必要があります。ダニの寄生の被害が深刻過ぎる場合は助けられないからです。

助かるかどうかを何処で判断するのかという、美しさです。女王蜂が放射状に美しく産卵しているかどうかを確認します。バラバラに産卵している場合は助からない、助けられないので可愛そうですが、そのままにします。


↑今回助かると判断し合同した群の産卵の様子。産卵数は少ないですが、放射状に美しく産卵しています。

【美しい】というのは非常に大切な感覚で、いつも美しいかどうかを感じながら作業を行っています。

健康な蜜蜂は全身が体毛に覆われ美しい。健康な群は餌を美しく食べる。美しい巣箱は衛生状態がよく蜜蜂は健康。放射状に美しく産卵する女王蜂は産卵能力が高い。などなど。このように【美しい】という感覚は非常に大切です。

午後は巣箱作りです。現在は蓋の作成中です。巣箱作りでも仕上がりの美しさを追求しています。釘の打ち込みが甘くないか、板と板のクリアランスに問題は無いか。指先と目をしっかりと使い作成して行きます。

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