2016年の9月の山田くんの養蜂日記
西洋ミツバチ 秋の増勢 2016年9月30日
作業内容:見回り、内検
週末から天気が悪くなとの事なので今日もペースを上げて給餌をしました。気温が下がり、女王蜂の産卵が活発になり始め調子がよい群では自然巣が作られるようになりました。秋の増勢開始です。
↑増勢を開始した調子がよい群の様子。巣箱を開けると蜂が溢れて来ます。
↑新聞紙を破り巣箱の蓋の裏側に作られた自然巣の様子。
↑産卵スペースと貯蜜スペースの堺に1枚巣碑枠を追加しました。
今日1日で約30kgの砂糖水を使いましたが貯蜜状況が整って来たことと、そろそろセイダカアワダチソウが開花するのでこれからはそこまで多くの砂糖水は必要にならないと考えています。
西洋蜜蜂 試作捕殺器 投入 2016年9月29日
作業内容:捕殺器作成、見回り、内検
雨が降っていた午前中に捕殺器を仕上げ、雨が上がると同時に装着しました。今回はもっとも大スズメバチの被害が大きい最激戦区にて試作器を試す事にしました。
↑巣箱に装着した捕殺器の様子。
↑試作1型。
↑試作2型。
少しでも被害が減らせればいいなと願っています。
西洋ミツバチ 合同作業 2016年9月28日
作業内容:捕殺器作成、見回り、合同作業
朝から雨です。捕殺器の作成作業を行いました。11月から来年分の巣箱の作成作業が待っているのでそれまでに残っている捕殺器の作成や巣箱作りを完了させるのが目標です。
捕殺器を作成しながら、試作品を2つ作成しました。
↑作成した捕殺器。今の形は防御主体で捕殺力が高くありません。捕殺力を上げるために捕殺部分の下にオオスズメバチが入りやすくなるように形状を変えました。結果は如何に?
14時頃に雨が上がったので見回りと合同作業です。数箱襲われていましたが、襲われ始めたばかりで大きな被害は出ずに済みました。
↑襲われ始めたばかりの巣箱の様子。雨上がりは襲撃が起きやすいので油断大敵です。
見回りの後は、ダニで力を落とした群の立て直し作業を行うための合同作業を行いました。合同前には女王蜂の確認と産卵状況の確認は欠かせません。
↑女王蜂がいる群の産卵スペースの巣碑枠の様子。放射状に産卵しているかを確認します。産卵がバラバラの場合は合同しても勢いはでないので合同はしません。
以上で今日の作業は終了です。
ミツバチ セイダカアワダチソウ 2016年9月27
作業内容:見回り、内検
セイダカアワダチソウが開花し始めました。セイダカアワダチソウは繁殖力が強すぎるため環境には良くないとされていますが、流蜜が太いため蜜蜂にとっては非常に重要かつ貴重な蜜源です。
↑開花し始めたセイダカアワダチソウの様子。
今日も代用花粉を与えることを主とした内検を行いました。明日から天気がまた悪くなるとのことなので1箱でも多く内検できるように急ぎました。
内検の流れを紹介します。
1、巣箱の重さ確認
↓
2、代用花粉の食べ具合を確認
↓
3、代用花粉を与える
※巣箱が軽い場合は砂糖水を与える。
↓
4、新聞紙の交換
↓
5、蓋を閉め、屋根を設置する
以上です。何も問題がなければ1箱5分でできます。明日は天気予報が外れれば同様の作業を行います。
西洋蜜蜂 栗拾い 2016年9月26日
作業内容:見回り
今日は天気が不安定なので見回りだけです。見回りの後は借りている蜂場で栗拾いをさせて頂きました。
↑蜂場に落ちている栗の様子。今年は8、9月の降水量が少なかったため実の大きさが半分にしかならなかったと地主さんが言っていました。収穫した栗は早速栗きんとんにして頂きました。
栗は蜜も出るし、実も収穫できる非常に素晴らしい植物です。自然の恵みと地主さんに感謝です。
西洋蜜蜂 姫シャリンバイ 2016年9月24日
作業内容:内検
台風と長雨が終わりやっと巣箱が開けられるようになりました。雨の影響で貯蜜量が少なくなっている恐れがあるため大量に砂糖水を用意し内検しました。今日だけで20kgの砂糖水を与えましたが予想よりも貯蜜状態は悪くなったので一安心しました。
内検を終えた後は粘着シートを買うためにホームセンターに行くと苗の処分販売コーナーで姫シャリンバイを発見!!
↑購入した姫シャリンバイ。姫シャリンバイは3m程とあまり大きくならず比較的小さい頃から花を咲かせてくれます。
↑蜂場の姫シャリンバイ。成長は早くなく植えて4年目で1.5m程です。
明日も今日同様の内検を行います。
西洋ミツバチ 病気を防ぐために 2016年9月17日
作業内容:内検、見回り
蜂場の近くの田んぼの蕎麦が満開です。
↑満開の蕎麦の様子。蕎麦は気温が低い方が流蜜が太くなるようです。田んぼ1枚分なので蕎麦蜜が絞れる程ではありませんが非常に有難いです。
養蜂家の中には農家さんに協力してもらい蓮華、蕎麦、ひまわり、フェアリーベッチなどを作ってもらっている方がいます。私も農家さんと一緒に何かできたらいいなあと思っています。
話変わって本題です。今日はいつもと違ってクイズ形式の日記となっています!
本日内検中に巣箱内部にある問題を発見しました。
↑問題のある巣箱内部の様子。何が問題だと思いますか?この巣箱はこのままでは病気になりやすくまた越冬に失敗しやすくなります。
問題点は巣碑枠の間隔(ビースペース)です。写真向かって右から2枚目の巣碑枠の左右の間隔が広すぎます。広すぎると温度の保持がしにくくなり病気になったり越冬に失敗するリスクが高くなります。
とういことで巣碑枠の間隔を調整する作業を行いました。
調整する前の巣碑枠の様子(下記写真)。間隔が広すぎるため上部が大きく出っ張っています。
↓出っ張りを切り落とした巣碑枠の様子。
↓調整を終えた巣碑枠を戻した巣箱内部の様子。ビースペースは8~10mmがベストです。
↓巣碑枠の間隔を10mmに揃えたことで巣碑枠が追加できるスペースが広がりました。
日本では三角ゴマを使用するのが当たり前のためビースペースが過剰に広くなりやすいです。細かいことですがこういう事が非常に重要です。
西洋ミツバチ 大スズメバチとの戦い 2016年9月16日
作業内容:内検、見回り
今日も昨日に引き続き給餌を中心とした内検です。内検が終わった後に粘着シートの交換とネットの二重化の作業を行いました。
↑写真向かって左が新しい粘着シート。右が古くなった粘着シート。粘着シートは雨に与えると直ぐに粘着力が落ちてしまいます。そのため頻繁に交換が必要になりますが、交換時に囮になる大スズメバチが捕まらない場合があり交換がスムーズに行えないことがあります。
↑ネットを二重にした巣箱の様子。巣門でオオスズメバチとの喧嘩が起きないように巣門前に空間を作る事が非常に重要です。
↑巣門を上から見た様子。もう少し広い空間にしたかったのですがネットが小さ過ぎました。後日修正します。
今年は襲撃に来るオオスズメバチの数が多く、捕殺器を付けていても捕殺器の上などで喧嘩が起き大量の犠牲者が出てしまっています。捕殺器の形状を見直す必要があります。
どうすればよりよい捕殺器になるのだろうか?考えることは非常に楽しいです。必ず形にしますのでご期待下さいませ。
西洋蜜蜂 雄蜂巣碑枠 2016年9月14日
作業内容:見回り、内検、草刈、巣箱の清掃
今日も昨日同様給餌を目的とした内検を行いました。
内検の流れは
1、巣箱の重さ確認
↓
2、巣碑枠1枚を抜き出し産卵の状況などを確認
↓
3、花粉を与える(砂糖水が必要な場合は与える)
以上ですが、雄蜂巣碑枠を入れている場合は取り出してダニの確認を必ず行います。
雄蜂巣碑枠はダニの駆除に非常に有効ですが、入れっぱなしにしてしまうとダニが爆発的に増えてしまうリスクが非常に高くなるので定期的にダニの有無を確認する必要があります。
今日は1枚雄蜂巣碑枠を確認しました。
↑雄蜂巣碑枠から取り出した雄蜂児の様子。あずき色の点がダニです。沢山のダニが確認できました。このまま放置していたらこれだけの数のダニが巣箱に広がっていたと思うとゾッとします。
西洋蜜蜂 秋の給餌 2016年9月13日
作業内容:給餌
午前中は雨の中見回り。昼からは給餌をしました。
秋には子育てを順調に行える環境を整えるため定期的に代用花粉(花粉)を与えることが重要ですが、実は量の調整が難しいです。花粉源となる蜜源がある場合は代用花粉を食べ残すことがあるからです(花粉を与えている場合は量の調整は必要ありません)。
花粉が巣箱に運び込まれているか、巣箱にどれほどの花粉が貯蔵されているかなどから代用花粉の量を判断し与えていきます。
↑代用花粉(米ぬか)を与えた巣箱内部の様子。現在は花粉源となる蜜源があるため与える量は少し少な目にしています。
西洋蜜蜂 合同作業 2016年9月10日
作業内容:合同
今日はダニの被害を受けた群の立て直しです。ダニの被害を受けた群は8月末から9月上旬にかけて一度全ての蓋蜂児枠を破棄しているので働き蜂の数が少なくなってしまっています。このままでは越冬が難しいので健康な群から働き蜂付きの蜂児枠を2枚程頂きました。
健康な群の蜂児枠の枚数、働き蜂の数、産卵の状況などから蜂児枠枠を抜いても大丈夫かを判断する必要があり、判断を間違えると健康な群が失速して越冬に失敗してしまうので慎重に作業を行いました。
作業に欠かせないのが粉砂糖法です。
↑粉砂糖法の様子。ダニはお腹側に付くので粉砂糖法無しでは健康に見える群と健康な群の見極めは困難です。
合同後に勢いが出てくれることを願います。
西洋蜜蜂 秋の建勢 準備 2016年9月6日
作業内容:見回り、巣碑枠の追加
ここ数日雨が続いています。雨が降るとオオスズメバチは狩りができないので腹を空かせているので、雨が止むと大襲撃が起きやすいです。今日も襲撃に備えまずは全ての蜂場の見回りからです。
1つ目の蜂場に着くと同時に襲撃されている巣箱を発見!!。最近よい写真が撮れていないので今日は蜜蜂に少しだけ我慢してもらいその間に何枚か写真を撮りました。
↑襲撃を受ける巣箱の様子。6匹前後のオオスズメバチが捕殺器に群がっています。
↑捕殺器に群がるオオスズメバチの様子(アップ)。蜜蜂を大きな顎で真っ二つにしてどんどん殺して行きます。襲撃は始まったばかりでまだわずかな被害しかでていませんでした。1箱1箱丁寧に様子を見ながら、1つ1つ蜂場を見回りした。
蜂場を見回るため移動している時に珍しい動物に遭遇!!
↑2匹のカモシカです。鹿だと思ったのですが、顔をよく見たらカモシカでした。初めて見るカモシカに興奮しながらシャッターを押しました。
見回りの後は、秋の建勢の準備です。
気温が30度以下になると女王蜂の産卵は活発になります。活発になった時に子育てを行いやすい環境を作ることが現在の目的で、貯蜜量、ダニの寄生状況、働き蜂の密度などを確認し調整しています。
今日内検した群は調子がよく無駄巣が作られていので巣碑枠を追加しました。越冬まで後少しです。1箱でも多く越冬できるように頑張ります。
西洋蜜蜂 オオスズメバチ 大襲撃 2016年9月5日
作業内容:見回り
10匹以上のオオスズメバチの大群による襲撃が2箱、5~8匹による襲撃が3箱起きました。10匹以上になると怖いです。1匹1匹慎重にタモで捕まえ殺しました。
↑巣箱の付近をうろつくオオスズメバチ。慌てていたのでまともな写真が撮れませんでした。
発見が遅れた1箱が数百匹の被害が出てしまいましたが、他はほとんど被害を出さずに済みました。
大スズメバチとの戦いは10月いっぱいまで続きます。大きな被害を出さないためこれからも雨でも晴れでも高頻度で見回りを行います。
西洋蜜蜂 巣箱交換 2016年9月4日
作業内容:巣箱の交換
オオスズメバチの襲撃頻度が増しています。今朝も1箱襲撃されました。
↑襲撃され興奮し巣門に集まっている働き蜂の様子。
↑オオスズメバチに殺された働き蜂。襲撃に早く気がついたので被害は少しでした。
↑襲撃しに来たオオスズメバチは数匹を囮とりにするため粘着シートに引っ付け、残りは殺したました。
今日は巣箱のサイズ調整作業です。
↑7枚箱がいっぱいになり更に無駄巣が作られたので10枚箱に交換しました。
↑10枚箱に交換し、給餌器と巣碑枠を1枚追加。貯蜜量が少なかったので2kgの砂糖水を与えました。
越冬を見据え働き蜂の数を少しでも多くするため巣箱は適切なサイズでの飼育が非常に重要です。
西洋蜜蜂 ダニ対策 2016年9月3日
作業内容:内検
蜂蜜草に蜜蜂が訪れるようになりました。朝の流蜜が多いのでしょうか?朝の9時頃までに多くの蜜蜂を見かけることができます。
↑蜂蜜草に訪れる蜜蜂の様子。
今日は産卵の確認とダニの寄生による被害の有無を確認することを目的に内検を行いました。
昨年は越夏率が90%、越冬率が95%と越夏率の方が悪く、その大きな要因がダニでした。今年は越夏率を95%に上げるためダニの寄生にかなり気をつけています。そのため今のところダニが原因での全滅はありませんが、被害を無しに抑えることはできません。
↑ダニの被害で働き蜂の数が大きく減ってしまった群の巣碑枠の様子。薬は効いていてダニの数は減っています。こうなってしまった場合は立て直すため蓋蜂児枠を諦め捨てダニを物理的に減らすとともに働き蜂の密度を上げ立て直しを測ります。
もう少しすると女王蜂の産卵が活発になります。活発になった時に産卵しやすい環境を今のうちに整備することが非常に重要です。
西洋蜜蜂 サンゴジュ トウネズミモチ 2016年9月1日
以前から欲しいと思っていたサンゴジュとトウネズミモチ。お値打ちに販売しているお店を見つけ購入しました。
↑購入したトウネズミモチとサンゴジュ。根がパンパンです。
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