2018年6月の山田くんの養蜂日記
私は、健康、温和、多産にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの養蜂日記ではその様子を紹介します。
西洋蜜蜂 出荷とダニ対策 2018年6月14日
【重要な作業】出荷、ダニ対策
本日の重要な作業は主に2つ。
①出荷
朝一番で行うのは最重要作業の出荷の準備です。巣箱を交換し、巣碑枠を固定するため釘を打つので蜜蜂が騒ぎます。そのまま出荷すると蒸殺のリスクが高くなるため、蜜蜂が落ち着いた状態で出荷できるように、朝早くに出荷の準備を行います。
↑出荷の作業の様子。新しい巣箱へ巣碑枠を移動させる時に巣碑枠の様子などを入念に確認します。
↑産卵圏の様子。よし!美しい!!健康で順調な群は巣箱も巣碑枠も美しいです。
↑女王蜂の様子もしっかり確認。この子はこれで見納めです。新天地で頑張ってね!!
↑巣箱交換後の様子。後は、蓋を閉め釘で蓋を固定し夕方に出荷します。
②ダニ対策
そろそろ越夏の準備に入ります。もっとも重要なのがダニ対策です。
割り出した群で、寄生率が高い場合は、チモールで対処しています。
↑チモールでダニを駆除している群の様子。アピスタンより駆除率は落ちますが、よく効きます。
新王群のダニ駆除はチモール剤のみです。お渡し後を考えアピスタンは使用していませんので、7~8月にダニの寄生率が高くなった場合は、アピスタンを使用して下さい。
親群はチモールに加え、雄ダニトラップ法、雄房の切除を行っています。
↑巣碑枠下部に作られた雄房は切除します。
③その他の作業:変成王台での女王育成群の内検
この時期は自然王台を作りにくいため、ここに来てやっと2階建てパンパンになった群は、変成王台で女王蜂を育成しています。
変成王台で女王蜂を育成する時は、充分なタンパク源を与えることが欠かせません。
↑代用花粉を食べきっているのかを確認。
↑次に王台の様子を確認。形がよく大きい物を2~3個残し、残りは取り壊します。
変成王台での育成は時間がかかるので、今週の日曜日に後3箱割り出して今年は終了です。
不定期開催、お便りコーナー!!
Q1:巣碑枠の除菌には何を使えばいいですか?
A1:お勧めは電解次亜塩素酸水です。電解次亜塩素酸水は全でかつ殺菌効果の高い水溶液です。わかりやすいホームページを見つけたので詳しくはそちらをご覧下さいませ。
電解次亜塩素酸水のわかりやすいホームページ
http://ziasui.com/
↑今年の4月からアルコールの代わりに使用している電解次亜塩素酸水。冷暗所での保管が基本のため1日で使う分だけ容器に入れています。
西洋蜜蜂 出荷と育成 2018年6月11日
本日は天候が悪く外での作業は終わりです。現在は新王群の出荷作業と来春に販売する越冬群の女王蜂の育成に追われているので、日記の更新頻度が落ちています。ごめん下さいませ。
今日は最近の作業の様子と、質問が多く寄せられる割り出しに関してお話致します。
6月に入り、栗などの太い流蜜を起こす蜜源植物が次々に開花し、新王群の状態は非常に良くなって来ました。ここからさらにペースを上げて出荷ができそうです。ご予約のタイミングによってはお届けまでお時間頂きますが、頼んでよかったと思って頂ける蜜蜂をお届けしますので、楽しみにお待ち下さいませ。
↑満開の栗。強烈な香りが蜂場に満ちています。栗に限りませんが、品種改良が進んだ物は流蜜が細いようです。
↑見えにくいですが、栗に訪れる蜜蜂。
今年は蜜源植物の開花時期が例年とは随分違うので、蜜蜂はしっかりと育ってくれるのか心配しましたが、現在育成は非常に順調です。蜜蜂が順調に育つ一方、天敵も順調?に育っているようです。
↑天敵の大スズメバチの女王蜂。今年は数が非常に多いです。かなりの数をやっつけましたが、夏からが心配です。
新王群の産卵圏と女王蜂の様子を紹介します。
↑貯蔵蜜量も蜂児の量も充分な産卵圏の様子。額面で非常に美しいです。
↑貯蔵蜜量も蜂児の量も充分な産卵圏の様子2。
流蜜、蜂児の羽化、産卵のタイミングなどの影響で、額面にならない産卵圏もあります。ご理解下さいませ。
↑働き蜂が羽化すると直ぐに蜜が貯められたため、産卵が疎に見える産卵圏の様子。
↑本日最後の写真は女王蜂。今年は全体的に体が大きいです。
以上が様子です。
明日以降は雨が降らない予報なので、どんどん出荷できそうです。新王群キャンセルが発生しましたので、お申し込みをお受けできます。お届けは6月20日~末までの間となりそうなので、送料無料、巣礎枠1枚プレゼント致します。
詳細はこちら
不定期開催、お便りコーナー!!
Q1:同じ蜂場内で割り出しを行いたいです。元の巣箱に働き蜂が戻らない方法を教えて下さい。
A1:24~48時間蜂球を作らせると戻らなくなると言われています。割り出した群を巣箱ごと冷蔵庫に入れ24~48時間7~9度前後の温度にさらして下さい。
※蜜蜂には習性があります。元の巣箱と2km以上離さないと、働き蜂は元の巣箱に戻ります。人間の都合に蜜蜂は合わせてくれません。どんな方法がいいのか考える前に、人間に合わせるのか、蜜蜂に合わせるのかを考える事をお勧めします。
Q2:2階建てで飼育していてパンパンですが、3階建てにしないで済む方法はないでしょうか?
A2:勢いを削ぐため、蜜枠を2~4枚抜く、割り出しを行うなどの方法があります。
Q3:自然王台ができません。王台を作らせるためにはどうすればいいですか?
A3:自然王台ができない場合は、変性王台を作ってもらいます。卵がある状態で無王にすれば働き蜂の房を加工し王台を作ってくれます。
※変性王台で女王蜂を育成すると、割り出しから女王蜂の産卵開始まで約1ヶ月程時間がかかります。変性王台で育成する場合は、時期をしっかりと見定め、割り出す板数に気をつけて下さい。
例えば、弊社の蜂場では6月20日を過ぎると流蜜がほぼ止まり、群の伸びが悪くなります。そのため変性で育成を行う場合は、6月初旬までに4~5枚群で割り出すようにしています。
Q4:交尾飛行に失敗してしまいました。今から卵枠を入れて女王蜂を育成するのは難しいですか?
A4:無王期間が長くなるため同胞産卵が開始される恐れが高くなります。お勧めできません。
今日のお便りは以上です。
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