2016年の12月の山田くんの養蜂日記
蜜蜂 エゴノキ 剪定など 2016年12月30日
今日の作業は蜜源植物の手入れのみです。
↑アネモネが咲いていますが、低温のため蜜蜂の姿は見えません。
作業内容:
・エゴの剪定。重なった枝や幹を剪定しました。
↑剪定後のエゴの様子。4m程の大きさになっていますが、蜜はあまり吹いてくれません。
・土作り
健康な蜜源植物を育てるために欠かせないのが土です。今年から本格的に土を作ろうと蜂場にコンポを設置しました。
↑設置したコンポの様子。米ぬかと生ゴミをここで醗酵させ堆肥を作ります。
ふかふかとした柔らかく、酸素を適度に含んだ土作りに欠かせないのが堆肥です。堆肥は広葉樹の落ち葉や生ゴミ、米ぬかから作れます。
↑以前綺麗にしたラベンダーセージ畑の畝にも米ぬかを混ぜました。米ぬかは代用花粉として蜜蜂に与えられる他、堆肥作りもできるとても素晴らしい物です。そして、無料で手に入ります。
・肥料の購入
堆肥に肥料を加えることでより健康に植物を育てることができます。肥料は、土を酸化させにくい有機肥料を使っています。今回は醗酵鶏糞を購入しました。
↑購入した肥料の様子。白い袋は醗酵牛糞。肥料と堆肥の役割を持ちます。土壌改良に役立ちます。含まれる肥料分は多くないそうです。黄色い袋が醗酵鶏糞。土壌改良効果はありませんが、肥料分が多いです。
醗酵鶏糞や牛糞は植物の周りに散布するだけなのでとっても楽です。この時期に与えると春の成長が良くなると言われています。
以上が本日の作業内容です。
話が変わりますが、今年8月3日に蜂場の傍で拾ったネコのその後の様子を紹介します。拾った二匹の猫は色々悩んだ末、我が家の一員として迎えることなりました。
↑男の子はもも丸くんです。食べる事が大好き、さみしがり屋なのに触ろうとすると嫌がります(笑)
↑女の子はちゃちゃ丸です。寝る前になるともも丸の耳を吸う困った癖の持ち主です。身体能力が高く、家の中をよく走り回ります。
養蜂を始めて一番よかったことは『縁』の大切さを学ぶことができたことです。今回この二匹と出会ったのも縁の一つです。来年も縁を大切にして行きます。養蜂の作業とは関係ない内容になりましたが、ご了承下さいませ。
みつばち 草刈、引越し作業 2016年12月29日
今日行った作業です。
①草刈:この時期に草を刈ると春の雑草の量が減ります。
↑草刈を終えた蜂場の様子。巣門の前を特に入念に草刈しました。草を刈ると風通しが良くなり非常に気持ちがよいです。
②蜜源植物の手入れ:ダンギクの畑を手入れしました。
ダンギクは夏~秋にかけて咲きます。花期が長く、宿恨なのでお勧めです。今年畑に10株植えましたが、草に負け半分が枯れてしまいました。空いたスペースにプランターに植えていたダンギクを移植し、寒さ対策のため不織布をベタがけしました。ダンギクは耐寒性が少し低いです。
↑手入れを終えた後のダンギク畑の様子。
③引越し:年始の3日間、気温が12度程になるようなので給餌に備え日当たりの悪い巣箱を引越ししました。
↑引越しの対象となった場所の様子(巣箱移動後)。この場所は全く日が当たりません。日が当たらないと、越冬率が下がります。また、春の立ち上がりが悪くなります。最低半日は日に当たる必要があります。
西洋蜜蜂 ダニに負ける 2016年12月28日
作業内容:見回り
本日は今年最後の見回りです。半日で全ての巣箱の貯蜜量、巣門の前の様子を確認しました。全て問題なかったと言えれば良かったのですが、1箱全滅していました。
↑全滅した群の巣碑枠の様子。全滅の原因はダニです。この群はダニの薬を投与していましたが、充分な効果が得られませんでした。
冬に全滅する原因は凍死、餓死、ダニですが、凍死や餓死もダニの寄生が根本的な要因になっていることが多いです。
ダニの寄生で蜂群のバランスが崩れる
↓
貯蜜量が少なくなり餓死、
貯蜜量はあるが、働き蜂の数が少なく盗蜜にあい餓死、または凍死。
といった具合です。ダニの寄生率をいかに安全値で推移させるかが非常に重要になりますが、薬が効かない場合などがあるため、ある程度の群数の全滅は覚悟しておく必要があります。
見回りの後は、紅梅の剪定です。以前剪定を間違え樹形が大きく乱れ、花数も減ってしまったので、不要な枝を残し、枝は3分の1に切り詰めました。
↑剪定後の紅梅の様子。剪定は難しく、今だによく分からない部分があります。習得までにまだまだ時間がかかりそうです。
西洋蜜蜂 巣箱完成 オオスズメバチ都会定着 2016年12月27日
作業内容:巣箱作成
本日で巣箱100箱が完成しました。
↑完成した巣箱の様子。
11~12月の2ヶ月で100箱、1~2月の2ヶ月で100箱、合計200箱が目標なので半分計画通り終えることができました。
目標を達成するポイントは、段取りと感情に振り回されないことだと昔終えして頂きました。段取りがしっかり立てられれば、目標は8割は達成できたも同然で、段取りの実行時に感情に振り回されなければ目標は必ず達成できる!10年程前に学んだ事ですが、志事(仕事)に生きています。
全ての作業を終え、夜に【迷惑バスター】というテレビ番組を見ていると気になる話題が放映されていました。
放映内容は、オオスズメバチが都心(東京)に適応し繁殖し始めていることと、温暖化の影響で活動時期が5~10月から4~11月に伸びているということでした。
今年はオオスズメバチの襲撃が中々終わらないと感じていましたが、温暖化の影響だとは思いもしませんでした。
地球の環境に適応するオオスズメバチ。素晴らしいですが、蜜蜂にとっては襲撃される時期が長くなり、被害が増大する恐れがあります。来年からは捕殺器の撤去時期を遅くする必要がありそうです。
西洋蜜蜂 ネオニコチノイドで精子減少 2016年12月26日
作業内容:巣箱作成
本日の中日新聞に気になる記事を見つけました。紹介します。
ネオニコチノイドを蜜蜂に与えると、雄蜂が作る活発な精子の量が4割も減るという実験結果をスイス・ベルリン大の国際研究チームがまとめました。活発な精子が減少する以外にも雄蜂が成熟するまでの死亡率が50%高くなり、また平均寿命も7日短くなるという悪影響も観察されました。(2016年12月26日、中日新聞より引用)
先ほどの記事を読みながら、農薬の恐ろしさを改めて知りました。
農薬が直接蜜蜂にかかれば死んでしまいます。弊社でも2014年大きな被害を受けました。
↑農薬の散布直後から死に始めた大量の蜜蜂の様子。
直接かからなくても、農薬が残留した花粉や水を飲んだり、巣に持ち帰るため、大きな被害が出ます。
このように農薬は非常に恐ろしい物です。農薬の悪影響から蜜蜂を守るため、農薬の使用量が減らせればいいのですが、農家さんには農家さんの考え、生活があるため簡単には行きません。
蜜蜂と人間、そして、地球その物が一緒に繁栄、共存できる道が見つかることを願っています。
種蜂 特典のDVD 出荷 2016年12月22日
作業内容:巣箱作成、DVDの出荷
本日は来春の種蜂の特典のDVDを出荷しました。
↑特典のDVDの様子。
↑2013年版をリニューアル致しました。養蜂を始める上で欠かせない5つの基本を紹介しています。
種蜂が届く前にDVDを見たいというお声を沢山頂き、今年からは前払いでご入金頂いた方には、随時DVDを送らせて頂いています。
西洋蜜蜂 ダニとの戦い 途中経過 2016年12月21日
作業内容:巣箱作成、見回り
今日はいつもと同じ見回りに加え、ダニの薬を投与している群の様子を確認しました。
↑見回りで巣箱の重さを確認する様子。軽くなり始めたら給餌が必要ですが、気温によっては食べない場合があります。そのため、冬の給餌は難しいです。
ダニの薬を投与している群は、薬の位置を変えました。
↑ダニの薬を投与している群の巣箱を開けた時の様子。新聞を食い破っています。
↑蜜蜂は活発に動いています。働き蜂の数が大きく減っている様子も無く、ダニの薬が効いているようです。一安心です。
↑働き蜂の様子を確認した後に、薬の位置を変えました。薬の位置を変えることで、薬が巣箱全体に広がりやすくなり、ダニが効果的に駆除できます。
西洋蜜蜂 暖冬で餓死の危険!! 2016年12月19日
作業内容:巣箱作成、見回り
今日も温かい1日でした。11月中旬から下旬の気温だったようです。蜜蜂は昨日同様活発に活動していました。
↑活発に行動する蜜蜂の様子。
↑屋根で休憩中の蜜蜂を発見。足に花粉を付けています。寒くなる前に巣箱に戻るんだよと指でつついても、寿命間近かなのでしょうか。中々飛び立ちませんでした。
温かい日が続いているので凍死の心配はありませんが、餓死の危険性が高くなっています。
暖冬だと女王蜂の産卵が停止する時期が遅くなります。蜜蜂の活性は高く、代謝も高い状態で、温かい時間帯には餌を集めに行きます。
ここまでの話だけを聞けば、暖冬は非常にいいように聞こえますが、先ほどの話に続きがあります。
女王蜂の産卵が続くので、ダニが増える危険性が高くなります。
また、活性が高いと蜜蜂の寿命は短くなるので春減り(死ぬ蜂と誕生する蜂のバランスが崩れ、建勢時期に働き蜂の数が大きく減る事)の恐れがあります。
女王蜂の産卵が続き、働き蜂の活性が高いと餌が多く必要になりますが、この時期蜜源は枯渇状態なので餓死の危険性も高くなります。
このように暖冬はいい事ばかりではありません。
餓死は人間の努力で防げる数少ない死因です。餓死だけは絶対させないと毎年強く心に刻んでいますが、今年はいつも以上に餓死に気をつける必要があります。
ということで、今日も餌の貯蜜量を重点に今日も見回りを行いました。明日も暖かいようです。砂糖水を用意し、明日も見回りをしっかりと行います。
西洋蜜蜂 暖冬 見回り 2016年12月18日
作業内容:草刈、見回り
今日は暖かく蜜蜂は活発に動いていました。
↑活発に活動する蜜蜂の様子。
今日は見回り、草刈の順番で作業を行いました。
温かい日の見回りで一番大切なポイントは、巣門周りの様子の確認です。活発に蜜蜂が出入りしているか、盗蜜が起きていないかなどを観察して行きます。
今日は、久しぶりに活発な蜜蜂の様子を見ることができ非常に嬉しかったです。冬の本番はこれからです。頑張れ蜜蜂!!
西洋蜜蜂 蜜源植物の畑の手入れ 2016年12月17日
作業内容:畑作り
今日は来春蜜源植物を育てるための畑の手入れを行いました。
↑手入れ前の畑の様子。ミント、ラベンダーセージ、しだれ桃などが無計画に植えてあります。昨年植えたミントは特に勢いがよく伸び放題です。ミントはあまり蜂が来ない上に増えすぎるので、可愛そうですが撤去することにしました。
↑ミントの地下茎の様子。ミントは地下茎でどんどん増えます。一度地面に植えると、取り除くのは簡単ではありません。
↑手入れを終えた後の畑の様子。まだ少しミントが残っていますが、今日はここまです。
↑枯れた草を取り除き、畝を作り直した畑の様子。ここにキャットミントやラベンダーセージなどを植えます。
蜜源植物を植えることは簡単ですが、維持管理するには計画と情熱が欠かせません。来年からはしっかりと計画を持って臨みます。来春が楽しみです。
西洋蜜蜂 巣箱作成 2016年12月16日
作業内容:巣箱作り
今日の作業は巣箱作りだけです。7枚箱の前と後ろの板に金網を取り付ける作業と組み上げる作業を行いました。
↑金網を取り付けた板の様子。金網の四辺が浮いていると蜜蜂を傷つける恐れがあるので、ハンマーで叩いて浮かないようにします。
金網を取り付けたら、左右の板を取り付け巣箱の基本となる四角い箱を組み上げます。
↑組み上げた板の様子。
↑強度を持たせるためこの部分だけはビスを使用しています。ビスの長さは板厚の2倍、釘は3倍が目安とされています。そのため30mmのビスを使用しています。
本当なら巣箱のメンテナンスがしやすくなので、ビスのみで作りたいのですが、コストが高くなる事と、制作に時間がかかるため実現できません。巣箱を自作される方はビスがお勧めです。
みつばち 見回り 2016年12月12日
作業内容:見回り、巣箱作成
12月の数少ない貴重な蜜源、ストロベリーツリーが開花しました。
↑開花したストロベリーツリーの花の様子。気温が低く蜜蜂は確認できませんでした。
今日は巣箱の作成と見回りです。
↑見回りを行った蜂場の様子。気温が低く、蜂場は静かです。見回りは1週間に1度の頻度で行い、巣門の様子や巣箱の重さなどを確認します。
↑見回りをしていると巣門の前に花粉を足につけて死んでいる蜜蜂がいました。寒い中必死に餌を集め、何とか巣箱に帰って来たのですが、巣箱に入ることなく力尽きたようです。こういう姿を見ていると胸が締め付けられます。
見回りの後は、畑のメンテナンスをして巣箱作りをしました。
今日はラベンダーセージが植えてある畑の手入れです。霜で枯れた部分を切り取り、畝を作り直しました。
↑枯れた部分を取り除き、畝を作り直した畑の様子。生きているラベーセージはたった4株。キバナコスモスの下敷きになり枯れてしまった株が多いです。手入れの大切さを痛感しました。来年は枯らさないようにしっかりと手入れをします。
蜜蜂 草刈と巣箱洗浄 2016年12月11日
作業内容:草刈、巣箱の洗浄
今日は草刈と巣箱の洗浄を行いました。
↑洗浄した巣箱は巣箱の様子。来年活躍するまでしばしの休憩です。
西洋蜜蜂 10枚箱 作成 2016年12月10日
作業内容:見回り、巣箱作成
今日は巣箱の組み上げ作業です。予定では10枚箱、75箱が完成する予定でしたが、部品に節などがあり修正をお願いしているので数箱残りました。
↑完成した10枚箱の様子。
来週からは7枚箱の作成を行います。7枚箱は125箱作ります。シーズン中に作るのはかなり無理があるので気合を入れ直して3月前までに完成するように頑張ります。
西洋蜜蜂 巣門の調整 2016年12月8日
作業内容:巣箱作成、巣門調整
今日は寒さから蜜蜂を守るため巣門の幅を狭くする作業を行いました。
↑巣門は3cm程にします。昨年までは新聞紙で調整していましたが、雨で濡れて湿気るので木材へと変更しました。※巣門の前の草は写真を撮影した後に取り除きました。
これで冬支度は終わりです。
西洋蜜蜂 合同 2016年12月7日
作業内容:巣箱作成、冬支度、合同
気温が一気に下がり、今朝は非常に寒かったです。霜の影響で皇帝ダリアが枯れてしまいました。
↑枯れた皇帝ダリアの様子。皇帝ダリアは短日植物のため、日本では冬にならないと咲かないのですが、霜に弱くいつも満開中に枯れてしまいます。
今日は合同作業を行いました。先日巣門に未交尾の女王蜂が死んでいるのを発見!どうやら王が急死してしまったようです。この群は産卵、貯蜜ともに良く来年親として育成する予定だったのでショックです。
この時期は雄蜂がほとんどいないため交尾飛行に成功する確率はかなり低いです。巣碑枠は8枚で働き蜂の数も多く、貯蔵蜜量も充分です。そこで、越冬できる最小枚数2枚群に未交尾の女王蜂を残し、残りを6枚の巣碑枠を働き蜂の数が少ない群に振り分けることにしました。
↑未交尾の女王蜂が居る2枚群の様子。巣箱が大きすぎるのでこの後7枚箱へと変更しました。
6枚群を1枚群、1枚群、2枚群、2枚群に分けて、働き蜂の数が少ない群へと合同させました。
合同作業の後は、断熱材を取り付ける作業です。今日でやっと230箱全てに断熱材を取り付けることができました。
↑断熱材を取り付けた巣箱の様子。巣門の調整が終わっていない群があるので、後日調整します。
本日最後の最後は、いつもと同じ巣箱作りです。今週中に10枚箱を完成させ、来週からは7枚箱を作成します。
↑画面向かって左奥が完成した10枚箱、右側が組み上げる前の10枚箱。
西洋蜜蜂 巣碑枠の交換 越冬対策 2016年12月4日
作業内容:巣箱作成、内検
↑西王母に蜜蜂が訪れていました。
来週から気温が下がるようなので、入念に胴体(継箱)を積んで越冬させる群のメンテナンス作業を行いました。
作業内容:蜜の貯蔵量の確認と巣碑枠の交換または、巣碑枠の場所移動です。
↑胴体を積んで越冬している巣箱内部の様子。一番手前の巣碑枠の蜜の貯蔵量が少ないことが分かります。胴体の蜜の貯蔵量が少ない場合は、蜜が充分蜜が貯蔵されている巣碑枠と交換します。
↑胴体の中の巣碑枠の様子。寒くなっているので中央に集まっています。蜜の貯蔵量は少な目です。
↑巣碑枠を横から見た様子。蜂が集まり固まっているのが分かります。
↑交換の対象となる巣碑枠の様子。蜜がほどんど貯蔵されていません。
↑蜜が充分蜜が貯蔵されている巣碑枠と交換。
作業内容は以上です。
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