2020年4月の山田くんの養蜂日記
私は、多産、温和、安心安全にこだわり種蜂の育成を行っています。弊社の種蜂をご購入頂いたお客さんを笑顔にしたい!種蜂なら山田くんの養蜂場と言われたい!そんな想いを抱きながら毎日の作業に励んでいます。山田くんの育成日記ではその様子を紹介します。
西洋蜜蜂 巣碑枠の形状に関して 2020年4月17日
主な作業:内検、出荷
本日は出荷作業と内検を行いました。出荷した種蜂の巣碑枠の形状に関して、『巣碑枠が欠損している!色々な養蜂場から種蜂を購入したことがあるが、こんなのは初めてだ』とお声を頂きましたので、説明させて頂きます。
出荷までの内検でもっとも重視しているのがダニの駆除です。ダニ駆除の考え方は様々です。春先に化学合成系の薬を投与するのがもっとも一般的です。
春に化学合成系を使用すると、購入して頂いた後の駆除で、薬が効きにくくなる恐れがあることなどから、弊社では雄房トラップを使って駆除しています。※雄房への寄生率を見ながら、寄生率が高すぎる場合は薬を投与しています。
ダニは働き蜂にも寄生するため、雄房トラップは1箇所では不十分です。そのため巣碑枠毎に1部を削り、雄房を作りやすくしています。
↑雄房が作られた巣碑枠の様子。
↑働き蜂を巣門の前に振るい落とします。
↑働き蜂を振るい落とした巣碑枠の様子。下部に雄房が見られます。ここを切り取りますが、その前に雄房の様子をしっかりと観察します。羽化不全が起きていないか、産卵の具合はどうかなどを念入りに見ます。
↑カッターを使い切り取ります。雄ごめんさない(T_T)
↑切り取った雄房。ダニの有無を確認します。健康に見える群でも、雄には結構な数のダニが寄生していることがあります。ダニは増えてから駆除するのではなく、増えないように常日頃から対策することが重要だと考えています。
↑寄生しているダニの様子。小豆色の点がダニです。
↑雄房を切除し終えた巣碑枠の様子。出荷のタイミングによっては修復が終わっていないため欠損に見えてしまいます。また、削った部分があるため働き蜂の数が注文した板数分いないのではないかと思われるかもしれません。
↑巣門の前に振るい落とした働き蜂は巣箱に戻るので、ご注文頂いた板数はいますのでご安心下さい。
この駆除法を全ての巣箱で内検のたびに行っています。雄房トラップは、雄を犠牲にするという最大の問題点はありますが、薬剤を使用ないので蜂にもっとも負担がないです。しかし、蜂に負担がない分、養蜂家の負担は増えます。
↑雄の体液にはウイルスが含まれている恐れがあるため、カッターなどの器具は使用する度に洗浄が必要になります。また、雄房を切除するため1箱の内検の時間も増えます。そのため種蜂を販売している会社で実践しているのは稀です。
弊社ではこのように駆除を行い、ダニの数を極定数に抑えた健康な蜜蜂をお届けすることを心がけています。もし巣碑枠が欠けていたら、欠損ではなくしっかりとダニを駆除しているんだなぁと感じていただけたら幸いです。
↑全ての雄房を完全には切除できないので、雄が生まれることがあります。その場合は、雄の羽ににごりや奇形がないかなどもしっかりと確認しています。
西洋ミツバチ 越冬群 出荷開始 2020年4月4日
主な作業:内検
桜が満開となっています。今日は出荷に向けての内検です。内検では、雄房の切除、ダニの確認、産卵、貯蜜の確認などを行っています。
↑内検の様子①:巣碑枠を1枚ずつ丁寧に取り出します。
↑内検の様子②:見落としが無い様にすみずみまでしっかりと確認します。桜が流蜜してくれたようで、薄い蜜が沢山入っています。
↑蓋掛けされた雄は巣房ごと切除するか、切除できない場合は蜂児のみ取り出します。1つの見逃しも無い様に全て切除するので1箱に結構時間がかかります。
↑現在の巣碑枠の様子。働き蜂の数も産卵も充分です。自然巣を盛りだせば出荷となります。
↑産卵の様子。放射状に綺麗に産卵しています。※上部の雄房は全て切除しました。
↑羽化する働き蜂。これからの時期は働き蜂がどんどん羽化するので日ごとに蜂は増えて行きます。
内検の結果、巣を盛り始めてくれた群が数群ありましたので、出荷開始でございます。ご予約順位に出荷の案内を送らせて頂きます。※ご予約の順番によってはお届けまでお時間がかかります。1度にご予約分全てを出荷できる訳ではありません。ご理解ご了承下さいませ。
西洋蜜蜂 フソ病検査 終了 2020年4月3日
主な作業:フソ病検査、内検
昨日強風で出来なかったフソ病検査を受けました。全群陰性。これで出荷の準備は整いました。後は蜜蜂が出荷の状態になるのを待つのみです。
↑フソ病検査の様子。
西洋ミツバチ 電気柵設置 2020年4月2日
主な作業:電気柵の設置
フソ病検査を予定していましたが、強風で明日に延期となりました。そこで、今日は電気柵を設置しました。
↑設置した電気柵の様子。電気柵は設置方法がとても重要で、設置方法が悪いと熊の侵入を許してしまいます。
この蜂場では新王群を育成する予定です。育成は4月中旬から行います。
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